先取りレビュー おせっかいは世界を変える?『ゴヤの名画と優しい泥棒』レビュー 2022/02/16 「見て見ぬふり」や「触らぬ神に祟りなし」とは対極にあるケンプトンは究極のおせっかいおじさんかもしれないが、彼の生きざまは、隣人や家族、身近な人たちへの小さな思いやりが時には世の中を変える力になると教え... 続きを読む
先取りレビュー 出会ったことを愛おしく映し出す走馬灯『ちょっと思い出しただけ』レビュー 2022/01/272022/02/13 出会いから別れまでを追って描いた『花束みたいな恋をした』のまさに逆バージョン。だけど違う。あれは菅田将暉と有村架純で、なんかいかにも映画っぽいし。もちろんこれも映画なんだけど、もっと身近に感じる不思議... 続きを読む
先取りレビュー 愛を込めて私は歌い続ける『ヴォイス・オブ・ラブ』レビュー 2021/12/19 世界的な歌姫セリーヌ・ディオン。テレビドラマや映画の主題歌にも起用され、日本でも高い知名度と人気を誇る彼女の半生をもとに、愛に溢れた音楽映画が誕生した。 1960年代のカナダ、ケベック州に暮らす音楽好... 続きを読む
先取りレビュー 令和の乱『半狂乱』レビュー 2021/11/042022/01/31 目を伏せたくなるシーンも正直ある。しかし、きれいごとや爽快さを描けば納得するだろうか。真正面から欲望や人間の闇を突きつけ、えぐられるような錯覚に陥ってしまう挑戦的な作品を、人はどこかしらで求めているこ... 続きを読む
先取りレビュー 何気ない日常に、ありがとう『梅切らぬバカ』レビュー 2021/10/312021/10/31 タイトルの『梅切らぬバカ』とは「桜切る馬鹿、梅切らぬ馬鹿」という樹木の剪定方法を表すことわざに由来し「梅は無駄な枝があると良い実がつかないためこまめに剪定する方が良い」という喩えだ。それぞれの木の特性... 続きを読む
先取りレビュー 純粋な気持ちを持ち続けた芸術家『芸術家・今井次郎』レビュー 2021/10/232021/10/23 『芸術家・今井次郎』というタイトルが示すように、今井次郎という芸術家を題材としたドキュメンタリー映画である。音楽・演劇活動を80年代から始め、自らのアート作品を使ったパフォーマンス『JIROX DOL... 続きを読む
先取りレビュー 喪失に寄り添う未来『ムーンライト・シャドウ』レビュー 2021/08/292021/08/30 ベストセラー作家・吉本ばななの同名短編小説が、33年の歳月を経てついに映画化!死者と再会できる“月影現象”に導かれ、まるでミュージックビデオのようにも映るファンタジックな時間。夢なのか妄想なのかそれと... 続きを読む
先取りレビュー 青春×SF×恋(+時代劇)!『サマーフィルムにのって』レビュー 2021/07/20 高校生活最後の夏、仲間たちとの映画制作、タイムトラベラーの少年、淡い恋心など、わくわくするモチーフで彩られた本作はどこか懐かしさを覚える雰囲気も相まって、観る人をひととき10代の頃のあの夏へといざなっ... 続きを読む
先取りレビュー 主役レベルの日本人キャストを贅沢に起用!『唐人街探偵 東京MISSION』レビュー 2021/06/292021/06/29 主役級の日本人キャストを贅沢に起用し、同時翻訳機のイヤホンでストーリーをスムーズに進める工夫など、人気シリーズとなっていることが納得できる展開。海外から見た東京を幻想的に映し出していることが非常に魅力... 続きを読む
先取りレビュー 重ねることでしか取りつくろえない、嘘『猿楽町で会いましょう』レビュー 2021/05/242021/05/25 夢を追いながらも恋に落ちていく若者を描いたラブストーリーではあるのだが、物語のネックとなるのは「嘘」である。自分自身をも騙すように正当化しても、重ねることでしか取りつくろえないものであり、必ずボロが出... 続きを読む
先取りレビュー 現実と夢の狭間、揺れる親子の絆『ファーザー』レビュー 2021/05/01 アンソニー・ホプキンスが、認知症を患う父親を演じ『羊たちの沈黙』(91)以来二度目となる米アカデミー賞主演男優賞に輝いた『ファーザー』(20)が5月14日より公開される。新型コロナウイルスの影響で先日... 続きを読む
先取りレビュー 会うことで上書きされるキズナ『くれなずめ』レビュー 2021/04/182021/05/10 ハッキリさせるよりもヘラヘラすることでしか後悔を誤魔化せないのは、自分への憤りと悲しさの裏返し。いつかとか次とか、そんなの誰もわからない。会える時に会って上書きし続けようぜと言わんばかりに、くだらない... 続きを読む
先取りレビュー 心揺さぶられる恋愛ストーリー『かくも長き道のり』レビュー 2021/01/312021/02/14 本作の脚本で、屋良朝建氏が『2017年伊参映画祭シナリオ大賞』審査員奨励賞を受賞後、自ら映画化した初めての監督作。屋良氏はテレビの制作会社の社長で報道番組のプロデューサーなのだが、エンタテイメント性も... 続きを読む
先取りレビュー 驚きと切なさに心奪われる『名も無き世界のエンドロール』レビュー 2021/01/032021/02/14 岩田剛典×新田真剣佑の初共演に違和感がないタッグで奏でる本作は、ラブストーリーでありサスペンスでもある。“ラスト20分の真実”には、予想外の伏線回収があることと「驚きと切なさに心奪われた」という一言に... 続きを読む
先取りレビュー 香港民主化デモに迫った短編ドキュメンタリー『香港画』レビュー 2020/12/142021/02/14 デモ隊と警察との激突シーンでは、度を越えた警察隊の威圧行為だけではなく、警官の薄気味悪い表情もしっかり映し出されている。堀井監督は警官にペッパースプレーを顔面にかけられ、前田プロデューサーは放水車に攻... 続きを読む