青春は、とにかくカッコ悪いのだ!『二十歳』レビュー


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20歳ーー子供じゃない、だけど大人にはなりきれない、難しい年齢。
大人になるか、子供のままでいるのか、岐路に立つ3人の青年の友情と恋を描いた、とびきりおバカ、とびきりキュートな映画が韓国から届いた!
『サニー 永遠の仲間たち』の脚色を手掛けたイ・ビョンホンが監督を務め、主演3人のうちドンウ役を大人気アイドルグループ、’2PM’のジュノが演じることでも注目の作品だ。

優等生のギョンジェ(カン・ハヌル)、漫画家を目指すドンウ(ジュノ)、自由奔放なイケメン、チホ(キム・ウビン)の3人は高校の同級生。
全員同級生の美少女ソミン(チョン・ソミン)に恋するライバル同士だ。
熾烈なバトルの末、ソミンはイケメンのチホとカップルになるが、なぜかそれ以来、3人は親友になる。

高校卒業後 3人はそれぞれの道に進み、名門大学に進学したギョンジェは才色兼備の先輩チンジュ(ミン・ヒョリン)に恋をした。
実家が貧しいドンウは進学せず、大学の学費を貯めるためにアルバイトと予備校の勉強に明け暮れる。
同じ予備校に通う、ギョンジェの高校生の妹ソヒ(イ・ユビ)は何かとドンウにちょっかいを出してくる。
イケメンのチホは「人生の休み」とのたまい、進学も就職もせず親のスネをかじり毎日遊び暮らしてばかり。恋人ソミンは呆れつつも、チホと別れるつもりはない。
ある日チホは駆け出しの女優、ウネ(チョン・ジュヨン)と出会う。いつもの浮気のつもりが、彼女に真剣に惹かれていく自分に気付くのだがーー。

20歳はカオスな年齢、有り余るエネルギーをどこにぶつけていいか分からない。
美しい先輩チンジュとの初体験を夢見てモンモンとする奥手なギョンジェを待ち受ける恋の試練は、厳しいものだった。
アルバイトと勉強に疲れ果てたドンウには、進学を諦め、自分の工場で働くよう叔父から申し出がある。
自分の道が見いだせないチホは、ウネの女優としての強い野心に打ちのめされる。

若いからってすべて乗り越えられるわけじゃない、三者三様の苦悩があり、恋がある。
傷つき、恥をかき、泣き叫ぶ3人の姿は等身大のカッコ悪い青春そのもので、吹き出しながらも同時にホロリとさせられる。
時に喧嘩しながらも、ゆるぎない3人の友情がホームグラウンドとなり、お互いを温かく包み込む。

「トッポギでいいからおごってよ」、「世界にはキム・ヨナみたいなやつしかいないのか!?」なんていう台詞で、そうだこれは韓国映画だったんだ、と気付く。
それほどに20歳が抱えるモヤモヤした感情は普遍的で、世界共通なんだろう。
誰もが20歳の頃をふと振り返ってしまう作品なのだ。

こんな風にカッコ悪い失敗をたくさん繰り返し、人は大人になってゆく
失敗は人生にはなくてはならないものなのだ。
そして失敗したとき、一緒に笑ったり泣いたりしてくれる友達がいたらそれはサイコーだ!
観終わる頃には、きっと3人を友達のように応援していることに気づくだろう。
カッコ悪い青春、サイコー!

文・小林サク

『二十歳』 ※PG12
キャスト:ジュノ(2PM)、キム・ウビン、カン・ハヌル 監督・脚本:イ・ビョンホン
配給:NBCユニバーサル・エンターテイメント
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2015年11月28日(土)シネマート新宿 シネマート心斎橋 ほか全国ロードショー

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