今は亡き久保新二のドキュメンタリー!!『俺の血はピンクの血 映画俳優久保新二』初日舞台挨拶


現在、モーク阿佐ヶ谷にて公開中の『俺の血はピンクの血 映画俳優久保新二』の初日舞台挨拶が7月24日に行われた。

1966年、若松孝二監督作『血は太陽よりも赤い』で俳優デビューを果たした久保新二。ピンク映画を中心に出演作は800本以上にも及ぶ。コミカルかつ斬新な演技といかがわしい存在感で、70年代には一世を風靡した。

本作は、久保が2024年5月に死去するまでの約50年に及ぶ破天荒な俳優人生を振り返ったドキュメンタリー映画である。

登壇者は、田中貴大監督とプロデュースを務めた亀和夫氏。久保からの「生き様を撮ってほしい」と要請を受けて撮影が始まったと亀氏は語る。

撮影が進むうち、田中氏は久保と山本晋也監督を会わせることを決意。久保の俳優人生に、山本監督は欠かせない人物との判断だった。

かつて山本監督作品の常連出演者だった久保。共に絶頂期を送った間柄である。ところが、山本監督が深夜テレビ番組『トゥナイト』への出演を境に、タレント活動に力を入れ始めると、両者は疎遠に。常々、「映画の撮影を放り出して、テレビの仕事に行くようになった」と、山本監督に対して文句を言っていたほどだ。

そんなクセの強いふたりが数10年ぶりに再会するシーンは、作品中のクライマックス。

田中監督は「あのシーンだけ久保さんの顔が違う」と振り返る。久保との親交が深い石動三六氏も「普段の久保とは違う。久保新二を演じられていない」と同意。気遣いながら話をする久保の姿が印象的だった。

日本映画の裏街道を駆け抜けた久保のラストドキュメンタリー。公開は30日まで。

取材・撮影 シン上田

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