ツチプロリーディングアクト公演vol.4『白い病』



「ツチプロリーディングアクト公演vol.4『白い病』」が、6月12日から6月13日まで東京・南青山MANDALA(マンダラ)にて上演される。

【あらすじ】
21XX年の世界で突如流行り始めた未知の感染病。 大理石のような白い斑点が体のどこかにできたが最後、人は生きながら腐敗してゆく。 パンデミックに伴う世界恐慌が巻き起こり、世の中が戦争へと突入していくさなか、特効薬を発見したという一人の女性医師が現れるが・・・。
過去を振り返り、未来を見つめる「SFパンデミック劇」。

リーディングアクトとは、朗読劇と同じく手元に台本を持ちながらもマイク前の立ち姿だけで繰り広げられる、ストレートプレイのような演技・演出を目指す手法の演劇。演出を務めるのは、「第24回読売演劇大賞 優秀演出家賞」を受賞したツチプロ公演『青』(作:夏井孝裕/ 演出:千葉哲也 / 2016年)を企画制作したツチプロ・主催の土屋士。

原作は1937 年に発表された戯曲『白い病』で、スペイン風邪(’18 ~ ‘19 年)の流行を目の当たりにしたカレル・チャペックが、第2次世界大戦の直前に書いた作品。今回、感染症と戦争をテーマとした原作の設定を近未来に組み替える脚色を行うことで、コロナという過去を振り返りつつも戦争というあり得るかもしれない未来の可能性を考える、<今ここ>を見据える内容となっている。

そして今回注目すべきは、廃棄予定だったアクリル板をつなぎ合わせて作られる巨大アクリル板装置(約2m×2m)。ホログラム(立体映像)を投影することで、過去の遺物として捨てられるはずだったものを、舞台映像装置として復活させる。映像装置制作・映像ディレクションを務めるのは映像作家の坂根大悟。“過去”と“未来”を考えるための新しい芸術体験の創造を目指す。

主役のガレーン医師を務めるのは、小沢まゆ(映画『少女〜an adolescent』(奥田瑛二監督/2001)等)。平和のためにひたむきに闘う医者を演じる。

ガレーン医師の前に立ちはだかり、国民を戦争へと率いる大統領を演じるのは、状況劇場(1982年~1986年)、新宿梁山泊(1987年旗揚げ公演~1997年 18公演に主演)を経てドラマや映画でも広く活躍する近童弐吉(映画『シン・ゴジラ』(樋口真嗣監督/2016)等)。

大統領の孫娘アネット役には2024年6月7日に全国公開される『明日を綴る写真館』(秋山純監督)でヒロインを務める咲貴を迎え、ほか大村浩司、宇佐見 輝、梛木侑子、山田大地ら個性豊かな役者陣となっている。

また、ツチプロ製作長編映画『アーバンクロウ』(橋本一郎監督/2024)・『遠吠え』(シェーク M ハリス監督/2022)に出演した池上リョヲマ、小飯塚貴世江らツチプロ常連組も参加している。

【上演情報】
劇場:南青山MANDALA(マンダラ)
2024年6月12日 19:30~
2024年6月13日 13:00~/18:00~

【作品詳細・チケット購入】
tsuchipro.com/shiroiyamai/

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