小池栄子、公開危機で代役にMEGUMIと大泉洋？『私はいったい、何と闘っているのか』プレミアイベント

2021/11/212021/11/22

平凡な男の壮絶な闘いが描かれた『私はいったい、何と闘っているのか』のプレミアイベントが行われ、安田顕、小池栄子、岡田結実、SWAY(劇団EXILE)、小山春朋、李闘士男監督が登壇した。（2021年11月21日　スペースFS汐留）

日々を地道に戦い続ける主人公・春男（安田顕）は、スーパーの主任として働き、妻・律子(小池栄子)をはじめ、家族にも恵まれて穏やかな日常を送っている。が、その頭の中では様々な出来事に悩みもがいていた。笑ってしまうほど不器用な姿をコミカルに描いている本作は、芸人・つぶやきシローによる同名小説が映画化となっている。

春男を演じる安田は本作について「いい家族に映っていれば幸いです」とアットホームさを強調し、夫婦役が2度目となる小池は「不安もなく委ねる気持ちで頼りにしていました」と安田との相性の良さを語った。

「いい夫婦とは？」との質問に対して小池は「一番は何があっても味方でいることじゃないですか。とやかく言わずに信じて一番の味方でいるという役なので、律子を演じて一回りいい女房になれたならと思いました」と演じた役から影響を受けたようす。安田も律子というキャラについて「最高だと思います。理想の夫婦」とコメントした。

3人兄弟の長女を演じた岡田は「春男というキャラが誰かに似ていると思ったら兄なんです。本当にしゃべらなくて、何を考えているのかがわからないんです。わからなくなると、どんどんミステリアスに感じて好きになっていくんです。お兄ちゃんのこと好きだなって思いました」と嬉しそうに兄とのエピソードを披露。

原作者の話題になると、つぶやきシローが本作をまだ観ていないことが明らかになり、慌てだしたのは李監督。「みなさん、原作者が観ていないということは公開できるかわかりません。気に食わなかったら撮りなおさなきゃいけない」と言い出し、さらには客席に向かって「今日観た作品は幻！」と再撮影の可能性をにおわせると「MEGUMIと大泉洋になっているかもしれない」と小池が便乗し、会場は爆笑の渦。「前代未聞なので原作者にすぐに観てもらって。とにかく穏便に。再影はなしの方向で」となんとか場を収めた李監督。

発散方法を聞かれると「ちょいと一杯かな」と安田が答え、小池も「一緒。私もお酒好きなので」と意気投合。撮影現場での撤収が早いことも振り返り、お酒を楽しんでいたことが明らかになった。

11月20日が誕生日だった小池へ、サプライズで花束とバースデーソングが安田から贈られ「家族に祝ってもらえるって嬉しいですね。本当に大好きな作品になったので。続編なんかないんですよね？」と期待を込めてたずねると、「続編の前に再撮かも」と安田がツッコミを入れた。

最後の挨拶でSWAYは「僕も最近家族を持ったので、こういう家族を築けたらなと思います」と話し「優しくて温かい気持ちになる作品だと思います。支えあったり思いあったりするとこんなに幸せの渦が大きくなるんだと感じていただけたと思うので、優しい気持ちをおすそ分けしてみんながハッピーになるんじゃないかと思います」と小池は語った。

「これを観て面白くないという人は、日ごろ高級な食べ物でしか満足できない」と李監督は自信をのぞかせ、安田は「自分の思い通りにならないけれども、それでもいいじゃないかと。自分を肯定できて、自分自身を幸せにできるのは自分しかいないということを思い起こさせる映画だと思ます。みなさんの感想に再撮がかかっております」とクチコミを呼びかけた。

取材・撮影　南野こずえ

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