成田凌×清原果耶。人それぞれの普通がある『まともじゃないのは君も一緒』完成報告



成田凌と清原果耶がダブル主演を務める『まともじゃないのは君も一緒』の完成報告イベントが行われ、成田凌、清原果耶、小泉孝太郎、泉里香、前田弘二監督が登壇した。(2021年2月28日 アキバホール)

本作の内容は、容姿はいいが数学一筋でコミュニケーション能力ゼロの予備校の講師・大野(成田凌)と、恋愛上級者だと思い込んでいるが実は恋愛経験ゼロの香住(清原果耶)。まったく噛み合わない2人による、まともじゃないラブストーリーが描かれており、メガホンを握ったのは『婚前特急』『わたしのハワイの歩きかた』の前田弘二監督。

主演の成田は「久々にみなさんとお会いできて、ちょっと高揚しています」と興奮気味に挨拶し、同じく主演の清原も「やっとこの作品を公開することが出来ると思うと、とてもワクワクしています」とコメント。青年実業家・宮本役の小泉は、撮影が2019年だったと話し「やっとこの日が」と感慨深さを言葉にし、高嶺の花・美奈子を演じた泉は「すごく楽しいラブコメ」と魅力をアピール。

脚本の印象について成田は「“まとも、ふつう”ということが提示されていて、恋愛のミッションをクリアするっていうわかりやすい構図なんですけど、普通ってなんだろうって。いまだに答えが出ないまま」と明かし、清原は「とにかく喋っているというイメージ。畳みかけるような大野とかすみの会話劇。面白おかしく、でも真意を突いていて」と作品の特徴を語った。

台本の読み合わせで初めて対面した2人だが「一発目からイイ感じでしたよね?ピッタリじゃん、俺たち。みたいな」と清原との相性の良さを感じていたという成田。「成田さんがそう思ってくれていたんだなと思うと、ちょっと安心しました」と当初は不安を抱えていたという清原はホッとしたようす。

本作について前田監督は「噛み合わない掛け合いを繰り広げながら人間が見えてきて、世界観を構築していくという変わった脚本。それを芝居で見せるのは果たしてできるのかという未知の挑戦だった」と話した。

撮影を振り返った成田が「楽しかったですね。長回しのところも多くて。がんがんアクションを起こして くれる香住を見ていて気持ちよくさせていただきましたね」と話し、清原は「どの角度からどう入っても 受け止めてくださる方だったので、不安を抱えつつ「やっちゃえ!」という域まで行ったときには好き勝手にやらせてもらっていました」と成田への信頼がうかがえた。

また「魅力もタイプも違う女優さん2人とのシーンがほとんどで。1つの映画の中で2度も楽しめるような、 なんとも幸せな」とにやけ顔の小泉。さらには「振り返ってみると、まともじゃないのは僕なんじゃないかと(笑)」と演じた役について疑問を抱き、成田が「確かに。お客さんが素直すぎたらすごく嫌われるかもしれないですね」と追い打ちをかけた。

“まともじゃないと思うこと”の発表が行われ「モノがなくなる」と書いたのは成田。家から服や食料が無くなることを告白し、マネージャーを疑っていることを明かして笑いを誘った。「慎重すぎる」と書いた泉は、自分が納得できるまで調べないと気が済まないらしく、家電も様々なメーカーを調べつくすと語った。

最後に成田が「普通ってなんだろう。まともってなんだろう。人それぞれの普通がある。この映画の観方も自由です。いろんな事を考えていただけたり、単純に笑える部分もあるので楽しく観ていただければ」とコメントし、清原は「大野と香住だけではなく、存在感のある登場人物がたくさん出てきて。その中から普通を探すというちょっと面白い構図になっている作品」と話して締めくくった。

取材・撮影 南野こずえ

『まともじゃないのは君も一緒』
配給:エイベックスピクチャーズ
(C)2020「まともじゃないのは君も一緒」製作委員会
3月19日(金)全国公開

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