吉田羊「最後は自分を肯定できる、背中を押す映画に」『ラブ×ドック』公開記念舞台挨拶



放送作家として人気バラエティを手がけてきた鈴木おさむが初監督・オリジナル脚本で挑む『ラブ×ドック』の公開記念舞台挨拶が行われ、主演の吉田羊、野村周平、玉木宏、大久保佳代子、広末涼子、成田凌、篠原篤、唐田えりか、鈴木おさむ監督が登壇した。(2018年5月12日 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ)

パティシエの剛田飛鳥(吉田羊)は30代後半にさしかかり、なかなか上手くいかない恋愛に焦りを感じ、怪しい恋愛クリニック「ラブドック」を訪れる。女医の冬木玲子(広末涼子)から処方されたのは、危険な恋を避けられるという不思議な薬だが――。いくつになっても落ちてしまう恋の儚さや、仕事や友情に揺れ動く共感をコミカルに描いた、大人が楽しめるラブコメディ。女のホンネと胸キュンが交錯する!

本作はキスが物語のカギになっていることにちなみ、理想のキスについてのトークが繰り広げられた。まずは大久保が「同棲2年くらいしている関係で、2ドアの冷蔵庫でしゃがんで「ポン酢なかったっけ?」って振り返った時にキスされる」とリアルな設定を話し、野村と実演して見せたが、照れてしまう可愛い一面も。

2つで迷ったという広末は「結婚式の誓いのキス。短くてもキュンとするし、長すぎるとハラハラする。もう1つは、毎朝の行ってらっしゃいのチュー」と照れながら告白。一方「人前でするのは抵抗があるので、海外に行ったら羽根を伸ばしたくなるというか。オーロラの下でしたい」と玉木らしいロマンチックなシチュエーション。

「髪型を変えた時に「髪の毛を切った?可愛いじゃん」と触りながら引き寄せてチュッと。唇や頬とかオーソドックスではないところにキスされると、パーツすべてを愛してくれているかなと」と吉田が語ると、会場からは拍手がおきた。

鈴木監督は「60歳くらいになったら、渋谷の交差点で嫁とすれ違いざまにチュッと」と発表すると、大久保から「嫁の顔も浮かぶからなぁ。小太りの2人が」と突っ込まれるが「笑っていただいていいんです」と開き直り、笑いに包まれた。

本日が誕生日となる大久保へのサプライズとして、大久保の愛犬・パコ美の形をしたお菓子がのったケーキが登場!
まさかの吉田から大久保へほっぺにクリームをつけてキスがプレゼントされるが「なんで羊さんなの?!男優がいるじゃないの!」とさすがのリアクション。

劇中で「ホイップクリーム、ピンポン玉、金魚」という3つのキスシーンがあることに触れ、難易度の高いピンポン玉については撮影は一発OKだったと鈴木監督が撮影秘話明をかした。さらには、野村のさりげない言葉にキュンときたという話題にもなり、吉田が舞台挨拶の開始直前に「羊さん、今日可愛いっす!」と言われたが、即座に大久保にも「今日可愛いっす!」と同じように褒めていたという裏話も飛び出した。

豪華なキャストに囲まれたなかで主演を演じた吉田は「今回の映画で、初めてやったことが沢山あった。それぞれのキャラクターが濃いので、お芝居に反応するだけで成立するという贅沢な世界で。この先、恋愛映画を私がやることはたぶんないと思うので、いい経験でした」と感謝とともに思いのたけを述べた。

最後の挨拶では「この映画の“人生に無駄なことはない”というセリフが大好きで。色んなことがありますけど、辛い思いをしてもそれを含めて人生だと。最後は自分を肯定できる、背中を押す映画になったらいいなと。何かひとつでもポジティブなものを受け取ってもらえたら、それを伝えて欲しい」と吉田が呼びかけた。
鈴木監督は「人生のサプリメントのような、背中を押してくれるものになったらいいなと。日本では大人の女性が観る恋愛映画があまりないんですけど、これをキッカケに増えたらいいな」と本作のコンセプトを込めてアピールした。

取材・スチール撮影 南野こずえ


『ラブ×ドック』
配給:アスミック・エース (C)2018 『ラブ×ドック』製作委員会
全国公開中!

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