「侍タイ」ファンの前で制作発表!スピンオフドラマ『心配無用ノ介 天下御免』
日本映画史に残る名作『侍タイムスリッパー』は、幕末の武士が落雷によって現代の時代劇撮影所にタイムスリップし「斬られ役」として生きていく姿を描く時代劇コメディ。2024年に池袋シネマ・ロサの1館にて8月17日に上映がスタートし、瞬く間に絶賛のクチコミによって拡大公開が決まり、全国380館で上映。
さらにはインディーズ映画では初となる「第48回日本アカデミー賞」にて最優秀作品賞を受賞するなど、数々の映画賞を総なめにし、興行収入も10億円を突破。また、コミカライズや宝塚での舞台化なども決定し、映画の枠を飛び出しても人気は衰えず、一大ムーブメントを巻き起こしている。
映画「侍タイムスリッパー」スピンオフドラマ『心配無用ノ介 天下御免』の制作発表が12月7日に行われ、田村ツトム、沙倉ゆうの、安田淳一監督が登壇。田村は紹介VTRの後に「待たせたな!」とキザに登場。
事前に受け付けた質問コーナーから、「勝負メシは?」と聞かれた田村は、「田村ツトムとしてはお肉、ステーキですね。錦京太郎としてはスタッフ・キャストと居酒屋で乾杯あとのおつまみ」と笑顔を見せた。「解決してもらいたい心配事は?」との質問に対して沙倉は「最近、髪が。生え際が気になって」と回答し、安田監督も「僕もまったく一緒でございます!」と髪の悩みを吐露した。
そして大勢集まった顔なじみのファンたちの前で、重大発表として安田監督が「『心配無用ノ介 天下御免』、BS-TBSにてドラマ化決定しました!」と発表すると歓喜の拍手。
映画で主演の山口馬木也が演じた高坂新左衛門に負けず劣らずの人気キャラクター「心配無用ノ介」は、田村ツトム演じる錦京太郎が劇中のテレビ時代劇で演じる役であり、いわゆるベタな時代劇の主人公。さらには新人助監督・優子役を演じた沙倉ゆうのも同役で出演し、今回も安田淳一が監督・脚本・撮影を務める。
過去に舞台挨拶で“お漏らし”をしてきたが「やっと、今日言えて。みなさん薄々わかっていたと思いますが!」と安田監督が付け加えると、田村も「みなさん、練習してきていただいてありがとうございます!」とようやく発表できて安堵のようす。しかしBS-TBS、ギャガ、太秦映画村、未来映画社の製作委員会方式であるが、「事前のシュミレーションではちょっと赤字になる」と覚悟の上であることも安田監督が明かした。田村が「映画の時は10人程度のスタッフでしたが、今回はたくさんのスタッフに・・・」と言うと沙倉が「ちょっと待って!いない!」と今回も少人数のスタッフで行うとのこと。
2026年3月28日よりリニューアルオープンする東映太秦映画村が全面協力し、2026年の春に撮影開始。BS-TBSにて1話30分の完結型の全6話で7月放送スタート予定となっている。本作では「ベタな」展開から、その「ベタさ」自体にツッコミを入れる回、さらには制作の裏側を描く回など多岐に渡るが、撮影現場を映画村の来場者に解禁し、リアルタイムでSNSへの投稿が可能となる斬新な試みを実施する。さらには映画の会社のギャガも関わっているため「いつか映画館でも観れる日が来たらいいな!と」とさらなる展開の可能性も安田監督が匂わせ、さらには切られ役・安藤の安藤彰則もお祝いに駆けつけ、成功を願って乾杯が行われた。
スペシャルゲストとして加藤雅也も登場し「はじめまして、山口馬木也です!」とさっそく笑いを取り、「実は心配無用ノ介役は加藤さんにオファーした」と過去の打診を安田監督が明かしつつ、放送全6話のうち1話を「情(なさけ)無用ノ介」として加藤が主役で撮影すること、沙倉がくノ一(女忍者)としても登場する構想も明らかになった。
取材・撮影 南野こずえ
映画「侍タイムスリッパー」スピンオフドラマ『心配無用ノ介天下御免』
放送局:BS-TBS
放送時期:2026年7月クール(予定)
話数:全6話(1話30分・一話完結型)
