松たか子、石橋静河、松山ケンイチら登壇『ナギダイアリー』公開記念舞台挨拶


映画『ナギダイアリー』公開記念舞台挨拶が行われ、主演を務める松たか子をはじめ、石橋静河、松山ケンイチ、川口和空、藤原聖、深田晃司監督が登壇した。(2026年9月26日 新宿ピカデリー)

何を選び、どう生きていくか―9年の歳月をかけ完成した渾身作『ナギダイアリー』

本作は第79回カンヌ国際映画祭コンペティション部門での公式上映で約7分間にも及ぶステンディングオベーションを巻き起こし、「自分らしく生きることの尊さを描いた傑作」「今年のベスト映画の一本」「心を奪われた」と海外メディアから高い評価を集めた。日本公開を前に15を超える国と地域での公開も決定し世界から非常に注目されている。

メガホンをとったのは、『淵に立つ』『LOVE LIFE』『恋愛裁判』など、独自の映画表現で人間の本質を鋭く捉え、カンヌ、ヴェネチアをはじめ世界的な評価を受ける深田晃司監督。劇作家・平田オリザの代表作『東京ノート』に着想を得て、監督自らが脚本を執筆。架空の町「ナギ」を舞台に新たな物語を紡ぎ、9年の歳月を経て完成させた。

近くの山から切り出される木でひとり彫刻を作る寄子(松たか子)。ある日、東京と台湾で建築家として活躍してきた友梨(石橋静河)は、数日間の休暇をとって、分かれた夫の姉、寄子のもとを訪れる。都会にはない「ナギ」での穏やかな生活。妻を亡くした寄子の幼馴染の好浩(松山ケンイチ)、そして息子の春樹とその親友の圭太— 人々との出会いは、日常に小さな揺らぎをもたらしていく。やがて、彫刻のモデルを毎晩つとめるなかで寄子の知られざる喪失に触れ、友梨にも変化が起きていく。

MC 松さん、まずは寄子という役柄をご自身でどんなふうに捉えて演じたということを伺いたいのですけれども、今回石橋さんが演じる友梨が訪ねてくる所からスタートしますが、これまでも舞台でお二人は共演の経験があったというところの関係性も本作に良い作用になったのかなと想像するのですがいかがでしょうか。

松 舞台でご一緒したのが出会いだったんですよね。本当に良い時も悪い時も全部見られている人で、分かち合って数ヶ月過ごしたなという存在で。でもここまで会話をする間柄の役というのは初めてだったので今回ご一緒できるのを楽しみにしていましたし、私が寄子という役をどうこうというよりも、友梨さんから見て「ああ素敵だな」とか「こうなのかもしれない」と思うヒントになれればいいので。静河さんの存在というか目線というか、私の役のヒントそのままになりました。安心感や信頼感が今回の関係に生きた気がしていて楽しかったです。

MC 石橋さんはご自身の役柄、寄子との関係性、松さんとの関係性をどんな風に感じていましたか?
石橋 私は松たか子さんが大好きすぎるんです。本当に舞台でご一緒させていただいたときはお芝居を始めたばかりで、その前からすごく松さんのことを好きでしたし、目の前でお芝居をされているのを見て、ただただ憧れて。その後も何回か共演させていただいてその時もやっぱり好きすぎて…緊張してしまう感じだったので、今回対等なというか義理の元姉妹という設定だから、そこにひるんではいけないと思って挑んだつもりだったんですけど、やっぱり結局松さんという大きな船に乗せてもらって、ただただ楽しい時間を過ごしました。

MC 友梨に関してはいかがでした?
石橋 すごく脚本を読み込むうちにどんどん自分がリンクしていったというか。自分自身も実はこういう風に感じていたなって発見がすごくありました。ちょうど私自身も自分がこれからどうやって生きて行こうかなって、どうやって役者としてやっていこうかなって悩んでいた時期だったので。すごくリンクしていった時間だったなって思います。

共演の多い松と石橋は息がぴったりで波長が合う様子。松は石橋が主演を務める朝の連続テレビ小説『ブラッサム』にも出演しており、石橋の活躍を喜んでいた。

取材 福井原さとみ

『ナギダイアリー』
新宿ピカデリー、ユーロスペースほか全国公開中
©2026ナギダイアリー・パートナーズ(スターサンズ/八朔ラボ/ワンダーストラック)/Survivance/Momo Film Co.

記事が気に入ったらいいね !
最新情報をお届け!

最新情報をTwitter で