大泉洋、何度も解散の危機があった『劇場版 がんばれ!TEAM NACS』公開記念舞台挨拶



『劇場版 がんばれ!TEAM NACS』の公開記念舞台挨拶が行われ、演劇ユニット「TEAM NACS」のメンバーである森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真、監督の堀切園健太郎が登壇した。(2021年9月4日 TOHOシネマズ 日本橋)

「TEAM NACS」の結成25周年とWOWOWの開局30周年を記念したプロジェクト『がんばれ!TEAM NACS』は、メンバーが戦隊ヒーローに扮した「バック・トゥ・ザ・戦隊・フューチャーズ」や、国民的グループを目指すための「NACS新メンバーオーディション」など企画満載の番組となっており、劇場版は全話の再編集と未公開のシーンや5人の本音が詰まったインタビュー映像が盛り込まれた内容となっている。

「おいー!会いたかったぞ、みんなー!」と元気よく挨拶をしたのは、北海道から駆けつけた森崎。大泉は「ファンがお集まりいただける機会も少ないなかで、座席数も半分のなかで、なかなかの倍率だったんじゃないですか」と会場を見渡し、さらには「5人が揃うのは久しぶり」ということも明かし、開始早々から興奮気味。

本作はそれそれが本人役として登場しているオリジナルドラマであり、6月に放送を開始し、先日放送が終了したばかりだが、劇場版になることを事前に聞いていた戸次は「長い時間のものがキュッと1本の映画になるので、どこを見せてどこをカットするのか気になりましたね」と再編集ポイントが気になっていたようす。

155分に凝縮した再編集について「ファンの方に満足いただけることを第一に心がけた」と堀切園監督がコメントすると、すかさず大泉が「でも第一は権利関係でうるさい人たちをまずはカットすることからはじまってるんじゃないんですか。WOWOWで出るにはいいけど、映画でまた新しくするとなると色々面倒くさいからそこは切っていくという。私と一緒に歌った演歌の方とか全然出てこないんですけど」と大人の事情を説明しつつも笑いを誘った。

安田が「我々がいただけるギャラがWOWOWと劇場版込みで1本なのか、それぞれでいただけるのかが若干気にはなっていますけど、細かいことは抜きにしてありがたいことだなと思っております」とお金についてさりげなく触れると、「いやらしいことを言うんじゃないよ」と小声で突っ込んだ大泉。

フィクションではあるが、劇中での解散シーンについて誰が発言するかを考えた末に堀切園監督は森崎に託したが、森崎は「メンバーの危機で誰かが解散を言い出す設定になっていて。これは私が言うのが一番ショックだよなと思って」とリーダーらしく重要な言葉を快く引き受け、さらには「僕たちもいつかこういう話があるのかなというリハーサルをさせてもらったという思いもあって」と複雑な胸中だったことを吐露。しかし「僕らは1996年の3月に一度解散しているので、25年におよんで再結成中なんですよ。(実際の解散は)なかなかそういうことにならないと思いますので。気軽に見守っていただけたら」と熱い思いを明かした。

最後の挨拶で大泉は「どこまでが本当でフィクションなのかは俺らにもわからない。あらすじしかなくてアドリブで入れているので。解散シーンは身につまされるものはあるんですよ。何度も解散の危機があったから」と切実に語り、「次回作、私たちの50周年を描いた『死なずにがんばれ!TEAM NACS』をご期待ください!」と森崎は25年後の予告をし、笑いで締めくくった。

取材・撮影 南野こずえ

『劇場版 がんばれ!TEAM NACS』
(C)2021 WOWOW アミューズ
配給:WOWOW
出演:TEAM NACS(森崎博之、安田顕、戸次重幸、大泉洋、音尾琢真)
大ヒット上映中

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