政界から消された天才政治家を描く!『フロントランナー』スペシャル・ファンスクリーニング舞台挨拶



“JFKの再来”と言われながら政界から葬られた天才政治家を描いた『フロントランナー』。そのスペシャル・ファンスクリーニングの舞台挨拶が行われ、主演のヒュー・ジャックマンが登壇した。(2019年1月22日 TOHOシネマズ六本木)。

46歳の若さで民主党の大統領候補になり、当選確実とされていた天才政治家・ゲイリー・ハート。1988年の大統領予備選で最有力候補《フロントランナー》に躍り出るが、マスコミに“ある疑惑”が報じられ、事態は一変する……。

たった一つのスキャンダル報道により、政治生命を抹消された1988年大統領選当時の事件の真相に迫る作品だ。

満員の観客が「WELCOME TO JAPAN」と書かれたボードを掲げ、大歓声の中で迎えられたヒュー・ジャックマン。一人の政治家の人生がスキャンダル報道によって狂わされていくサスペンスドラマだが、ヒューは「この映画は、アメリカの政治を一切知らなくても楽しめます」と断言。「“ある男”の話というより、“ある歴史の瞬間”を描いた作品。娯楽性も高いが、様々な視点を描いているので、皆さんにもいろんな考えを持ってもらいたい」と本作の見所をアピールした。

また、当時の社会状況と現在を比較して、「なぜ今、このような社会状況になっているのか映画を見れば理解できると思います」と、作品を公開する意義を強調した。

質問コーナーで、実在する人物を演じる難しさについて聞かれると、「彼は“偉大なアメリカ大統領になれなかった男”とも言われている。複雑な問題を抱える政治家でもあったが、脚本家や監督のおかげで演じることができました」と語った。

仕事や休暇で何度も日本を訪れているというヒュー。特に印象に残っている日本の思い出について問われると、「選べない」と苦笑しながらも、息子との富士山登頂を挙げた。

また、自身が大統領になったら? という質問には「誰かに何かを求められたらすぐOKしてしまうでしょう、半年で破産すると思います(笑)。でも、その半年はとても楽しい半年になるでしょう」とユーモアたっぷりに語り、観客を沸かせた。

取材 吉田遊介

『フロントランナー』
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテイメント
2月1日(金)より全国ロードショー

記事が気に入ったらいいね !
最新情報をお届け!

最新情報をTwitter で