佐藤健、何もかもが初めての挑戦『サムライマラソン』完成披露イベント



平成最後を飾る超大型サムライ・プロジェクトが始動!『サムライマラソン』の完成披露イベントが行われ、主演の佐藤健をはじめ、小松菜奈、森山未來、染谷将太、青木崇高、竹中直人、小関裕太、木幡竜、バーナード・ローズ監督が登壇した。(2019年1月21日 六本木ヒルズアリーナ)

時は幕末。アメリカ政府の使者ペリーを乗せた黒船の脅威に揺れる幕府に不満を抱く安中藩主・板倉勝明は、藩士を鍛えるために十五里(約58Km)の道を走らせる遠足の開催を宣言する。優勝者の望みはなんでも叶えられるという恩賞つきだ。「姫と結婚したい」「侍になりたい」「もう一花咲かせたい」…それぞれの願いを胸にスタートを切った侍たち。だが、大会は欲に目がくらんだ者たちの足の引っ張り合いにより泥仕合に。

一方、大会の裏で恐るべき陰謀が進められようとしていた。勝明の動きを警戒する幕府の大老が、遠足を「謀反の動き」とみて藩士不在の安中城に刺客を差し向けたのだ。そして、大会出場者の中にただ一人、この計画に気づいた者がいた。男の名は唐沢甚内。幕府の命令で藩に潜入している「忍び」だ。長い藩入生活で、彼には藩で得た、愛する者たちがいる。「幕府か、藩か」―忠義と愛に揺れ動くなか、甚内は仲間たちに危機を告げ、共に戦うために走ることを決意する―。

本作の監督を務めるのは、『キャンディマン』『不滅の恋/ベートーベン』などで知られるバーナード・ロス監督。主演の佐藤は、本作の出演について「海外の方と仕事をしたいという気持ちはずっと持っていたので、こんなチャンスは逃したくない。是非やらせていただきたい、と現場に飛び込みました」と生き生きとした表情で当時の心境を語った。

しかし佐藤はバーナード監督の演出に大いに衝撃を受けたようで、「台本を気にするな」と言われた事を告白。「台本に書かれた台詞を言いたければ言えばいいし、言いたくなければ言わなくていい。その場で言いたいことがあれば何でも喋っちゃえ、という感じだった」と当時の撮影を楽しそうに振り返っていた。

藩主の娘である雪姫を演じた小松は、「変わった役でもあって、挑戦することが凄く多かった」と気持ちを吐露。作法を学んだり、役に対して考えることが非常に多かったようで、「色々考えながら日々葛藤していました」と感慨深げに話していた。

バーナード監督は、本作品を「ある意味アンサンブルでもあった」と表現。「本当に皆さんの演技に感動した」と俳優陣を大絶賛した。監督と俳優陣の和気あいあいとした雰囲気に、熱い絆とチームワークの良さが感じとれた。

イベントの終盤、MCから最後の一言を求められた佐藤は、「常識が通用しない、何もかもが初めての挑戦でした。それぞれがいつも以上に自分の役と向き合いながら、時には力を合わせながらこの映画を作りました。新時代における時代劇の形を提案できるのではないかと思います」と本作品への意気込みを熱く語り、多くのファンの熱気が渦巻く中、完成披露イベントは幕を閉じた。

取材 福井原さとみ

『サムライマラソン』
2月22日(金)TOHOシネマズ日比谷他全国ロードショー

記事が気に入ったらいいね !
最新情報をお届け!

最新情報をTwitter で