トム、人生を映画に捧げる『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』記者会見



人気アクション映画『ミッション:インポッシブル』シリーズの第6弾となる『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』のプロモーションのため、主演のトム・クルーズ、ヘンリー・カヴィル、サイモン・ペッグ、クリストファー・マッカリー監督が来日し、記者会見が行われた。(2018年7月18日 ザ・リッツ・カールトン東京)

「日本に戻ってこれて本当に嬉しい。23回目の来日で、家に帰ってきたような気がします」と挨拶したトム・クルーズは、『ジャック・リーチャー NEVER GO BACK』以来、約2年ぶりに日本を訪れた。今回も命がけのアクションに挑んでおり、様々なエピソードが笑いを交えながら語られた。

本作のストーリーは、盗まれたプルトニウムを奪還するミッション中に、イーサン・ハント(トム・クルーズ)は回収に成功するが、仲間の命と引き替えに、敵にプルトニウムを渡してしまう。イーサンとIMFチームは、標的となった3つの都市の同時核爆発を未然に阻止する新たなミッションを受けるが、数々のフォールアウトが降りかってくる――。

Q. 撮影中のエピソードを教えてください。
トム 足を骨折しました。壁にぶつかったとき、折れたと思いました。そのシーンも使われています。病院で9か月かかると言われたけれど、6週間で戻りたいと言い、実際に6週間で(現場に)戻りました。もちろん、骨折したままで。

ヘンリー トムの怪我は大きな注目を浴びましたが、私自身も紙で手を切って、撮影を3週間中止しました(笑)トムみたいに素敵なネタは持っていないけれど、トム・クルーズとクリストファー・マッカリー監督と一緒に仕事をできたことが最高でした。サイモン・ペッグを除いて(笑)
サイモン 私とレベッカ・ファーガソンが、トムのヘリのシーンを見ていたんです。彼がヘリから落ちることを知らなかったので、本当に落ちたと思って恐怖におののきました。残念だけど、その日は早く撮影が終わると思いました(笑)
マッカリー監督 トムがヘリから落ちたとき、スタッフがラジオ無線で「トムを失った」とパニックに陥ったんです。
トム 楽しかったよ!みんな楽しかったよね(笑)

Q. 前作に続いて監督を務めていますが、手ごたえは?
マッカリー監督 前作を撮り終えたあと、飛行機の扉につかまっているトムを観て「続編の監督はかわいそうだ。全てやり尽くした」という話をしていました。そうしたら僕が監督することになってしまいました(笑)前作を超えようという気持ちではなく、ふさわしい作品にしようと決めました。テスト試写でアクションが多すぎると言われたので、少しカットしました。ごめんね、トム。ヘンリーもごめん。
サイモン 私の大きなアクションシーンも全部カットされました!(笑)

Q. ヘリコプターでのアクションについて、苦労したところは?
トム 一年半、ヘリの練習をしました。『トップ・ガン』や『バリー・シール/アメリカをはめた男』は、本作のウォームアップだった(笑)ヘリのシーンはCGではないので、ミスが許されなかった。身体の一部になるくらい練習をしました。

Q. 1作目から20年経った今も、過激なアクションに挑戦する理由は?
トム キャリアを通じてチャレンジをしてきました。どんな映画でも。観客の為に全力を尽くすことが趣味で、人生を映画に捧げています。観てもらうだけではなく、お客さんに経験してもらいたいんです。我々のスキルの全てをつぎ込んで、娯楽をみなさんに提供したいんです。残りの人生もかけたいし、他の生き方がわからないんです。

Q. トムの一番のすごさは?
マッカリー監督 トムと仕事をするまでは白髪がなかったんです。私が1人で2人分老けることになっています。私はカメラに映らないので(笑)トムほど全てを捧げている人はいないし、その姿勢は他人にも感染します。できると思っていなかったことも、できるようになります。トムはもろい部分を出すことを怖がらないので、人間らしさが出せるんです。だから、すごいことをやっているのに、親密感が持てるんです。

Q. スーパーマンより大変だなと思ったシーンは?
ヘンリー 怪我についてはトムが一人で引き受けてくれたので、自分は幸い無事でした。次回作に出ることがあれば、自分が骨折したいと思います(笑)本作ではスタントすべてを自身で行っていて、観るもの全てが現実なんです。スーパーマンはここだけの話、ほとんどがCG。かの有名なコスチューム以外は(笑)そこが一番の大きな差でした。

取材・撮影 南野こずえ

『ミッション:インポッシブル/フォールアウト』
配給:東和ピクチャーズ © 2018 Paramount Pictures. All rights reserved.
8月3日全国ロードショー

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