土屋太鳳、胸がいっぱい!『フェリシーと夢のトウシューズ』初日舞台挨拶
『フェリシーと夢のトウシューズ』が初日を迎え、日本語吹替版を担当した主人公フェリシー役の土屋太鳳、元バレリーナのオデット役である黒木瞳が登壇した。(2017年8月12日 新宿ピカデリー)
『最強のふたり』の制作陣×『カンフー・パンダ』『マダガスカル』のアニメーターが集結した本作。親もいない、お金もないひとりぼっちの少女が、パリ・オペラ座のバレリーナを目指して夢に向かって何度も立ち上がる姿を描いており、観れば心が躍り出すエンターテイメント作品が誕生した。
MC まずはご挨拶をお願いします。
土屋太鳳 本日いらしてくださいましてありがとうございます。様々な国で沢山の方々に愛された物語が、日本でイキイキと上映されることとなります。この作品に出会えたことをとても感謝しております。
黒木瞳 楽しかったですかー?私も大好きな映画なので、みなさんに楽しんでいただけて心から嬉しいです。
MC ようやく公開になりますが、今どのようなお気持ちですか?
土屋 アフレコって声の演技がすごく難しくて、海外のアニメーションということで本当に難しかったんですけど、夢を追うときに心が揺れ動く様子や挫折がしっかり描かれているので、本当に共感する物語だと思うんです。日本では間違いなく沢山の方に楽しんでいただけるのではないかなと思っているので嬉しいです。今日は赤のトウシューズを意識してこの衣装を選びました。
MC 海外でこの作品をご覧になっていたそうですが、いかがでしたか?
黒木 フランスで観て言葉は半分以上わからなかったんですが、ものすごく感動して幸せな気持ちになって。映画って万国共通だと改めて思いました。吹き替えで参加できるのはとても光栄だと思って、ハッピーな気持ちでいます。
MC 黒木さんとご一緒されていかがでしたか?
土屋 お会いするのが嬉しくて、アフレコではご一緒できなかったんですけど、黒木さんはどんなお声でアフレコなさるのかなぁとドキドキしていました。完成した物を拝見させていただいて、日本語版の命が吹きこまれたと感動しました。今日ご一緒させていただいて、素敵すぎて胸がいっぱいです。
黒木 今日はじめてお会いしたんですけど、映画の中ではフェリシーをオペラ座の舞台に立てるようにレッスンしていくんですけど、はじめてお会いした気がまったくしなくて。私の特訓のせいでオペラ座の舞台に立つことができた子みたいな(笑)とても親近感を持っていて、はじめてって感じがしなかったです。
土屋 ごく憧れの方だったので緊張していたんですけど、先ほど「緊張する」って言ったら「でも楽しもうね、みんな楽しんだ後だからキラキラ楽しもう!」って言ってくださって心が明るくなりました。
MC 作品のどんなところに感動しましたか?
土屋 19世紀のパリの街並みや、用務員さんがオペラ座に連れて行くシーンが素敵で感動しました。
MC 夏木マリさんともご一緒されましたが、いかがでしたか?
土屋 夏木マリさんと完成披露試写会でお会いさせていただいて、ものすごく素敵で感動しました。夏木さんの声を聞いて育ってきたひとりでもあるので、アフレコ中も脳内で声の想像をしていて。完成した作品では脳内の想像を越えたル・オー夫人の迫力に感動で溢れました。
MC 声を務めている方々のなかに熊川哲也さんもいますね。
黒木 バレエダンサーとして最高峰の方ですから、レッスンしている姿も熊川さんに見えてきて素晴らしかったです。オデットともいい感じなりますので、いい思いをさせていただきました(笑)
MC フェリシーは映画の中で「あなたには情熱がある」と言われます。誰にも負けないと思うものはありますか?
土屋 未熟者なので、負けないと思っていても負けていることの方が多いと思うんですけど、ここしかないと思うのは、出会った作品や役を愛することは自分のなかで何よりも全力で大切にしていることです。役に入っている時も終わった後も、自分の中では全力で大切に愛することです。
MC オデットはフェリシーを特訓しますが、黒木さんはどんな特訓を受けましたか?
黒木 宝塚にいた頃、動きながらセリフを言うために毎日教室の隅を「ハー、ハー」言いながら特訓しました。違和感なく動くことができます。
土屋 勉強になります。ちょうどそれで悩んでいた時なので、すごく勉強になります。
MC フェリシーが夢追いかける姿を描いていますが、今叶えたい夢はなんですか?
土屋 素敵な黒木さん、格好いい夏木さんとご一緒できて胸がいっぱいになって、改めて女性としても女優としても素敵な大人になりたいと感じました。それが今叶えたいことです。
黒木 そういう想いがあったらきっと叶うから、頑張っていただきたいと思います。私達もますます頑張らなきゃと思います。
MC フェリシーはオルゴールをお守りのように持っていますが、大切にしているものはありますか?
土屋 はじめて連続ドラマに出演したときに使った透明の台本カバーを大事に持っていて、その時の役名が書かれているんです。今でも消えずに残っているんです。それがなかったら今はないなと思うので大事に使っています。
黒木 20周年の時に母からもらった手紙です。長い長い手紙だったんですけど、私の心の支えになっている宝物かなと思います。
MC 最後にひと言お願いします。
黒木 夢を持っている方もまだ見つけられない方も、この映画を観てハッピーな気持ちになっていただきたいなと思います。多くの方にも宣伝してください。
土屋 夢をつかむということは、沢山のことに気付きながら大人になっていくのかなと感じました。その切なさやきらめきをこれからはスクリーンで思う存分味わうことができるので、沢山楽しんでいただきたいです。
取材・スチール撮影 南野こずえ
『フェリシーと夢のトウシューズ』
配給:キノフィルムズ (C) 2016 MITICO – GAUMONT – M6 FILMS – PCF BALLERINA LE FILM
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