伊藤沙莉・須賀健太、特攻服で過ちを語る!『獣道』初日舞台挨拶



ギラギラしたヤンキー映画『獣道』の初日舞台挨拶が行われ、伊藤沙莉、須賀健太、アントニー、吉村界人、韓英恵、矢部太郎、内田英治監督、アダム・トレルプロデューサーが登壇した。(2017年7月15日 シネマート新宿)

本作は『下衆の愛』の内田英治監督と英国人プロデューサーのアダム・トレルが再タッグを組んでおり、地方都市の若者たちの青春をユーモラスに描いたブラックコメディー。キャスト陣は特攻服で登場し、矢部はMCも務めた。

MC ひと言ずつご挨拶をいただきたいと思います。
伊藤沙莉 こんなに沢山集まっていただけるとは思っていなかったので、少しビックリしていますがすごく嬉しいです。色々とお話しできたらなと思います。
須賀健太 本日はお集まりいただきありがとうございます。沢山のお客さんに来ていただいて本当に嬉しいですね。これから観ていただくので、魅力をお伝えできたらなと思います。
アントニー 初めての映画で緊張して、監督がなんで呼んでくれたか今でも分からないんですけど(笑)でもすごい楽しくやらせてもらえて素晴らしい作品になっているので楽しんでいってください。
吉村界人 ちゃんと今日は喋るので宜しくお願いします。
韓英恵 今日は暑い中どうもありがとうございます。みなさんに作品のいい所を話せればいいなと思っています。
内田英治監督 脚本を5年前から書き始めて、ようやくスクリーンで観てもらえます。ヤンキー映画なんですけど、すごく弱そうな人たちがスクリーンの中では立派にヤンキーを演じてもらえたと思います。
アダム・トレル 日本ではあまりオリジナル映画がないので、みんなサポートしてください。

MC 演じられたキャラクターと大変だったことをお願いします。
伊藤 愛衣は7歳で宗教団体に預けられて、愛と居場所を求めて生きていく女の子の役です。愛を求めるが故に居場所や身なりが変わっていくので、その表現や行動が難しかったかなと。
須賀 亮太という役は、僕が意識したのは観ていただくお客さんに一番近い存在でありたいなと。共演者のみなさんが個性的なキャラクターを演じているので、一番普通っぽいのが個性になるよう演じさせていただいています。
アントニー 映画のオファーがあった時にドッキリだと思ったんです。台本に北川堅太って書いてあって、俺が北川堅太のはずがないと。衣装合わせの時にヤンキーっぽい演技を見せた瞬間、監督が頭を抱えたんですよ。その姿が忘れられなくて。俳優としてのデビューがとんでもなく獣道でした。でも、なかなかいい演技してるんですよ。イタリアでの上映の時、「ジャパニーズ、ナンバーワンアクター」って言ってきました(笑)
吉村 僕はネクラで静かなので、ヤンキーっぽくないのがバレないようにするのが大変でした。
 私のシーンはアントニーや男くさい人たちの中にいつもいたので、新鮮で楽しかったです。

MC 人生での“けもの道”を教えてください。
伊藤 聞きわけのいい子だったんですけど、4歳の時にアラレちゃんのノートだけは本気で欲しかったので1枚破いて逃げたんです。気づいた親がそれを買って、そのまま交番に連れていかれて「こういうことしたら刑務所に行くんだよ!」って。悪い事したら刑務所に連れて行かれるんだって叩きこまれたので、それからは逸れる事は一切ないです。
須賀 3、4歳の頃にスーパーで、好きな干柿をレジを通す前に食べたことがあったみたいで。もちろん親が「すいませんでした」って買いました。
アントニー 見た目のせいか、高校時代に色んなバイトで落とされたんです。最終的に見つけたのが日焼けサロンで。店から出てきて焼いてきたフリをするバイトで、サクラです。親に「(バイト)何やってるの?」って聞かれて「日焼けしたフリのバイト」って言って。あの時はちょっと人の道を外してるなと思いましたね。
吉村 人の道を外れていること・・・常に外れてる(笑)
アントニー 撮影中、界人君と相部屋だったんですよ。人の道を外れててるなと思ったのが、撮影が終わってからパソコンで曲を朝まで作って、そのまま撮影に行くんですよ。いつ寝てるの?寝てるところを一回も見た事ないから。
吉村 寝てるでしょ。撮影中に(笑)「ヨーイ、スタート!」まで目を閉じてる。
アントニー 「吉村界人は寝ない」って書いてください!マジで寝ない男。ちょっとカッコイイじゃん。
 ないですね。小さい時からこのお仕事をしてきたので、遊びたいなという気持ちはあったけど。・・・ヤンキーだったかも。ヤンキーって自分がヤンキーって気づいてないから。

MC 最後にコメントをお願いします。
須賀 今日から公開でみなさまの『獣道』になるので、ぜひ観た感想をSNS等でつぶやいていたければ、エゴサーチする人間が沢山いるから「いいね!」していきたいので、広めていただければと思います。
伊藤 ダークで重い作品なんじゃないかと思われがちですが、笑いやシュールな場面が沢山あるので楽しんでいただけるんじゃないかなと思います。みんなの人生がしっかり描かれているので、ひとりひとりを観ていくと面白いと思います。何度でも観に来てください。みんなで『獣道」を広めていけたらなと思います。

取材・スチール撮影 南野こずえ

『獣道』
©third window films
シネマート新宿ほか全国公開中

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