⽶澤成美＆吉⾒茉莉奈、劇中衣装で登場！『ブラックホールに願いを！』 初日舞台挨拶
「STUDIO MOVES」による初長編映画『ブラックホールに願いを！』は制作に8年を費やし、第一線の特撮現場で活躍する若手スタッフが集結。世界文化遺産の軍艦島や、最先端の大型粒子加速器を有する高エネルギー加速器研究機構（KEK）などで妥協なきロケを敢行。インディーズ映画の枠を超越した圧倒的な映像美と緻密なギミックを実現し、誰も見たことのない迫真の特撮映像と力強い人間ドラマが融合した、“分断の時代を乗り越えるための空想特撮映画”が誕生。
人工縮退研究所を舞台に陰謀と葛藤を描く斬新なストーリーでダブル主演を務めた米澤成美と吉見茉莉奈をはじめ、脇を固める斎藤陸、大沢真一郎、特撮界のレジェンドである螢 雪次朗、今後の特撮業界を担う期待のエースとの呼び声が高い渡邉聡監督が初日舞台挨拶に登壇した。(2025年12月6日 池袋シネマ・ロサ)
開始早々、米澤が自己紹介で「ど忘れしちゃった」と緊張のあまり役名を忘れるハプニングが起きたが、すがさず「伊勢田みゆきですよ」と吉見が劇中さながらの優しくフォローを入れる掛け合いを見せ、客席を見渡した螢は「（満席で）ビックリいたしました。作品を気に入らなくても途中で帰らないでください」と呼びかけて笑いを誘った。
制作に8年、壮大なスケールで描かれた新時代の空想特撮映画である本作の見どころについて米澤は「やっぱり爆発ですね！すごい爆発しますからね！」と話すと「特撮畑で活動されている監督の初長編作で、とにかくやりたいことを詰め込んだ作品でもあり、主演ふたりの友情や人間ドラマが見どころです」と吉見が付け加え、渡邉監督は「特撮なので爆発などもございますが、意外と真面目に現代的で社会的な世界情勢問題も入れているので、そこを見逃さないで欲しい」と語った。
『カメラを止めるな！』に出演していた濱津隆之、大沢真一郎、さらには音楽の永井カイルが本作に関わっているという話題になり、大沢は「監督が『カメラを止めるな！』がお好きだということを1週間くらい前に知ったんですよ。撮影現場でもそんなことは言われなかったんです」と振り返ると、渡邉監督は「『カメラを止めるな！』を5回観たんです。濱津さんと大沢さんのやり取りで号泣して」と、作品のファンであったことがオファーのきっかけと明かし、さらには本作のキーマンである悪魔博士こと赤城教授を演じた鳥居みゆきも監督がファンのため出演打診の理由になっている。
斎藤が「中途半端な正装みたいな感じですけど、劇中の衣装で登場しました」とキャストが衣装で登壇していることを説明したが、螢だけは「抵抗して私服で来ました」とマイペースをアピール。
劇中では人類滅亡の危機が描かれているが「もし人類が滅亡するなら最後にしたいこと」との問いについて、米澤は「酒飲んで寝たいですね」、大沢も「カレー食って寝ます」さらには吉見も「美味しいものをお腹いっぱい食べたい」と食ネタが続いたが、斎藤は「みなさんと一緒に作品を作って終わりたい」と路線を変えた回答をし、螢は「沖縄の離島で泡盛を飲みながらその時を待ちたい」と話し、渡邉監督は「人類が滅びるようすをカメラで撮影したい」とそれぞれの最期の過ごし方を明かした。
終盤の挨拶では「監督の思いがすごく詰まっていて、ポンポコポーン！って感じです。1回観ただけでは魅力が伝わらないと思うんで、2回、3回観たらもっとポンポコポーン！となるスルメみたいな映画です」と独特な米澤節で会場を和ませ、吉見は「SFも特撮も見どころですが、私は人間ドラマがこの映画の好きなところです。みなさんにはぜひそこを楽しんでいただきたい」と呼びかけ、渡邉監督は「手作りで僕が頑張って一生懸命作ったものなので、温かい目で見ていただきたいです。つたないところもあると思いますが、温かく見守っていただければと思います。もし気に入っていただけたらSNSで拡散をお願いします！」と締めくくった。
取材・撮影 南野こずえ
【あらすじ】 見えない壁を乗り越えろ!!!!
西暦2036年。緊張すると声が出なくなってしまう場面緘黙症を患う伊勢田みゆき（⽶澤成美）は、⼈⼯ブラックホールの研究を⾏う「⼈⼯縮退研究所」の総務部職員として勤めていた。ある日、同研究所の⾚城容⼦教授（⿃居みゆき）が⾒えない時間の壁「ボブル空間」を作り出し、３時間後に時間犯罪を起こして⼈類に復讐することを予告する。研究所のほとんどが機能しなくなった中で偶然にも難を逃れた伊勢⽥は、事件解決のカギを握る同研究所准教授の吉住あおい（吉⾒茉莉奈）をボブル空間から救出することを決意。次々と発生するボブル空間により崩壊していく世界。果たして人類滅亡を阻⽌することができるのか。
『ブラックホールに願いを！』（上映時間：116 分）
出演：⽶澤成美、吉⾒茉莉奈、斎藤陸、濱津隆之、キャッチャー中澤、ねりお弘晃、三輪江⼀、⼤沢真⼀郎、星能豊、⻑万部純、岡崎森⾺、浦⼭佳樹、⿃居みゆき、螢 雪次朗 監督・脚本・編集：渡邉聡 特技監督：⻘井泰輔
配給協力：Atemo 製作：STUDIO MOVES
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