高橋里央、熱量がすごい台本だった『結婚の報告』初日舞台挨拶


『結婚の報告』の初日舞台挨拶が行われ、高橋里央、岡本智礼、市原朋彦、今村美乃、山田かな、古賀勇希、石井建太郎、井星景、神吉春果、久保健太、七海遼平、阪本武仁監督が登壇した。(2025年5月31日 池袋シネマ・ロサ)

本作のストーリーは、敦也(高橋里央)は親友・田村(岡本智礼)に結婚の報告をするためにバーに呼び出すのだが、結婚相手は実は田村の母親!偶然居合わせた人々との関係性も相まって、言い出すチャンスをどんどん逃し、予想外の秘密も明らかになっていき――。ワン・シチュエーションで絶妙な会話劇を繰り広げるコメディとなっている。

敦也を演じた主演の高橋は、満席となった客席を見渡し「みなさま、今日は楽しんでいただけましたか?」と問いかけると大きな拍手が起き、敦也の親友・田村役の岡本は「おかん、結婚おめでとう!」と劇中での心の叫びをそのまま表現。また、槇島を演じた市原は「おやじにスクワットせなあかんって言われてる」とシーンの再現で突然スクワットをはじめて笑いを取り、坂口役の今村は「緊張しすぎて、今日は傘を三本なくしました!」と自虐を披露。

高橋は脚本を読んだときの印象を聞かれると「初めて脚本を読んだときは熱量がすごい台本だなと思って。めちゃめちゃ面白いなと思った」と語り、「本当にみなさんに支えられながら、監督にも色々アドバイスをもらいながら楽しく演じることができました」と振り返った。撮影期間がほぼ2日間という短い期間で撮った本作だが、印象的なエピソードとして「長回しで撮っていることが多かったので、同じことができないんですよ。そこが難しかった」と高橋が話し、ほぼファーストテイクを使ったことを阪本監督が明かすと驚きの声があがった。

4人でのトークシーンが多いが、紅一点の今村が「ご覧いただいたとおり、とっても大変な3人でして」と自由奔放な男性陣に手がかかったようす。市原は「なんでも受け止めてくれるからね」と面倒見の良さをアピールしたが、「受け止めざるを得ない状況を作らされたというのはみなさんお分かりかと思うんですけど、そのような楽しい現場でした!」と今村が丸く収めた。

2回目を観るときの注目ポイントを聞かれると「僕は顔ですね、表情。今回のお芝居は受けが多く、田村から色々言われたことに対して“どうしよう”と」との悩んでいる表情を高橋は挙げ、岡本は「敦也のお酒を飲んでしまっていた。ほんまに間違えた」と素でミスをしていたこと明かし、市原はとあるシーンのあとに「僕の服が乱れている。ヒートアップしてそういうことがあった」と匂わせ発言で会場を沸かせた。

最後の挨拶で高橋が「ようやく!やっと!ついにみなさまにこの映画をお届けすることができました!本当にありがとうございます。みなさまにも『結婚の報告』のチームの一員となっていただけたら嬉しいです。これからもどうぞ『結婚の報告』をよろしくお願いします」と力強く話し、阪本監督は「光栄です。めちゃくちゃ幸せです。映画の感想をSNSなどで書いていただけると見つけてみんなで共有させていただきたいと思いますので、お力いただければと思います」と呼びかけた。

取材・撮影 南野こずえ

『結婚の報告』(68分)
高橋里央 岡本智礼 市原朋彦 今村美乃 山田かな 古賀勇希 石井建太郎 井星景 七海遼平 久保健太 たけいまい 神吉春果
原作・脚本:中野守(中野劇団)、監督:阪本武仁
© 映画『結婚の報告』製作委員会
池袋シネマ・ロサにて公開中

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