永野芽郁、スイッチが入った戸田は怪物?『母性』完成報告会(第35回東京国際映画祭)



映画『母性』完成報告会が行われ、主演の戸田恵梨香、永野芽郁、廣木隆一監督が登場した。(2022年10月27日 日比谷ミッドタウンBASEQ)

映画興行収入38.5億円を記録した超ヒット作『告白』の原作者である湊かなえが、作家を辞す覚悟で執筆し、累計発行部数110万部を突破した衝撃的問題作『母性』(新潮文庫刊)がついに映画化。ある未解決事件の語り手となる母娘を演じるのは、演技派女優・戸田恵梨香と永野芽郁。母性に狂わされたの母か?娘か?究極の問題作が誕生した。

女子高生が遺体で発見された。その真相は不明。事件はなぜ起きたのか?普通に見えた日常に、静かに刻み込まれた傷跡。愛せない母と愛されたい娘。同じ時、同じ出来事を回想しているはずなのに、ふたりの話は次第に食い違っていく…母と娘がそれぞれ語るおそるべき「秘密」。2つの告白で事件は180度逆転し、やがて衝撃の結末を迎えていく―。

MC:まずは戸田さん、永野さんとの共演が決まった時のお気持ちと、共演されての印象を教えてください
戸田:永野芽郁さんの母親にはなれないだろう、と思いました。噓でしょ?って。親子ほど年が離れているんだろうかって調べたぐらい。心配になっちゃって。不安だったんですけど、私が演じたルミ子自身が母親になれないという人だったというのもありますし、芽郁ちゃんが私のことを母として見てくれていたので、精神的にはなんとか成立させられたという感じでした。

MC:実際に共演されてどうでしたか?
戸田:お芝居ですか?とにかく涙がポロポロ出てくるので、どうやって泣いてるんですか?っていうのを初めて役者さんに聞きました。

MC:なんて答えたんですか?永野さんは
永野:ええ!なんて言いましたっけ?
戸田:戸田さん泣かれてますよね?って確認された気が…あと、悲しいと思ってお芝居してますって言ってました。

MC:逆に永野さんは、戸田さんとの共演が決まった時にはどんなお気持ちでした?
戸田:嬉しかったです。今回、今作に出演を決定するにあたって、戸田恵梨香さんが主演だからって言う話を最初に聞いていたので。脚本を開く前に「戸田さんだったらやります!」って言うぐらい、いつかご一緒したかったので。本当に嬉しかったですね。

MC:実際に撮影に入られて、共演してみての印象はどうでした?
永野:あの…本当にスイッチが入った時の戸田さんは怪物?恐ろしいんです。誰も声をかけられないぐらいガッと役に入っていくので、それを間近で見させていただけたのはすごい貴重な経験になりました。

MC:ご自身ではどう感じてらっしゃいます?戸田さん
戸田:だいたいお芝居していると、もう1個別に自分が居るからそういう感覚は自分では全くないです。憑依型でもないですし。以前違う役者さんから「声をかけられなかった」と言われたんですけど、自覚は無いです。

戸田と永野は映画共演の後にドラマでの共演も果たしており非常に仲が良い様子。終始笑みを絶やさず和やかな雰囲気の中、映画『母性』完成報告会は幕を閉じた。

取材 福井原さとみ

『母性』
配給 ワーナー・ブラザース映画
©2022 映画「母性」製作委員会
11月23日(水・祝)全国ロードショー

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