主役レベルの日本人キャストを贅沢に起用!『唐人街探偵 東京MISSION』レビュー



国際的に事件を解決してきた中国のデコボコ探偵コンビ、お調子者のタン・レン(ワン・バオチャン)と真剣に謎に向き合うチン・フォン(リウ・ハオラン)は、日本の探偵の野田(妻夫木聡)から協力を求められ、はるばる東京にやってきた。

マフィアの会長であるスーチャーウェイがヤクザの組長・渡辺(三浦友和)との会談中に殺されてしまう。密室だったこともあり渡辺は犯人として起訴されてしまうが、無実を訴える彼の冤罪を証明することが今回の依頼内容。3人の探偵とともに、タイの元刑事で探偵のジャック・ジャー(トニー・ジャー)も違う角度から参戦し、密室の解明に挑んでいく――。

本作は中国で公開された『唐人街探案』(原題)の3作目となっており、1作目はタイ・バンコク、2作目はニューヨークを舞台に描かれ、そして待望の続編となる今作は公開初日に約164億円、公開4日間で約490億円の興行収入を突破し、中国最速の記録を達成した人気シリーズが満を持して日本でも公開となる。

2作目よりメインキャラクターの1人である野田役の妻夫木が参加しており、今回は東京が舞台ということもあっておおいに活躍しているが、注目ポイントはなんとも豪華な日本人キャストがキーマンとして揃っていることだ。

疑いの目を真っ先に向けたスーチャーウェイ秘書・小林(長澤まさみ)、捜査に乗り出す刑事の田中(浅野忠信)をはじめ、指名手配中の殺人犯・村田(染谷将太)や、検事&裁判官の双子姉妹の川村(鈴木保奈美)など主役レベルのキャストが続々と、そして贅沢に起用している。

中国・タイ・日本といった、異なる言語を使う登場人物をスクリーンでどのように表現しているかというと、英語を共通言語としているわけでもなく、同時翻訳機のイヤホンを登場させることでストーリーをスムーズに展開させる工夫もなされている。また、海外から見た東京を幻想的に映し出していることが非常に魅力的で、これは邦画では表現できない面白さ。さらには渋谷のスクランブル交差点や空港などは、リアルな大規模セットが組まれて行われた。

ミステリー要素が強いのはもちろんだが、それだけではない。ド派手なカーチェイスもありつつ、キャラを活かしたコメディでクスッとした笑いを挟んでくる。また、隠された生い立ちを紐解く人間ドラマや海を越えた友情もあり、人気シリーズとなっていることに思わず納得できるだろう。

文 南野こずえ

『唐人街探偵 東京MISSION』
©WANDA MEDIA CO.,LTD. AS ONE PICTURES(BEIJING)CO.,LTD.CHINA FILM CO.,LTD “DETECTIVE CHINATOWN3”
配給:アスミック・エース
7月9日(金) 日本緊急公開!

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