佐々木美佳監督、上映続けられてよかった『タゴール・ソングス』ポレポレ東中野最終上映舞台挨拶



近代インドの大詩人、タゴール(1861~1941)に魅了されたベンガル地方の人々を通して、その魅力に迫るドキュメンタリー映画『タゴール・ソングス』。東京・ポレポレ東中野における最終上映日である7月31日、佐々木美佳監督による舞台挨拶が行われた。(2020年7月31日 ポレポレ東中野)

2ヵ月間に渡って上映された本作。新型コロナウイルスの影響によって、公開日が4月中旬から6月1日に変更されるハプニングに見舞われた。

「コロナで6月、7月、途中で止まってしまうかもと思いながら、劇場の方にずっと支えてもらい、なんとか上映続けられてよかったなという気持ちです」(佐々木監督)

舞台挨拶前の最終上映回を、客席で鑑賞していた佐々木監督は「歌っている人の顔を今日は、ずっと見ていました。人が言葉を発するときや歌うとき、きっと心の底から歌っていると思います。その人のことを見ているだけで美しいというか心を動かされるなと、出てもらった人のことを見ながら改めて思いました」と感慨深げ。

本作品のプロデューサーでMC役の大澤一生氏は「(観客から)いただいた感想のなかで『タゴールさんは自分の詩や歌が100年後も残ることを楽しみにしていましたよね?』という言葉が記憶に残っています」と振り返る。

国境や民族を越え、今を生きるすべての人々に伝わる普遍性を持っているのがタゴール・ソング。

「ベンガルのことを知りたい人がこんなにいるんだなと。もっとタゴールのことを知りたい、聞きたいという人がいると思うと、喜んでもらえる題材でまた撮りたいと思っています」(佐々木監督)

『タゴール・ソングス』は京都・出町座にて現在上映中。宮城・チネ・ラヴィータ(8月7日~20日)、神奈川・あつぎのえいがかんkiki(8月8日~21日)、愛知・刈谷日劇(8月14日~28日)、東京・シネマチュプキタバタ(8月16日~31日)など全国上映予定。

取材・撮影 シン上田

『タゴール・ソングス』
製作・配給:ノンデライコ
(C)nondelaico

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