『フランス映画祭2018』記者会見、常盤貴子「絵画のように観てみてほしい」


「フランス映画祭 2018 Festival du film français au Japon 2018」のラインアップ発表記者会見がフランス大使館で行われ、常盤貴子、ローラン・ピック(駐日フランス大使)、林文子(横浜市⻑)、イザベル・ジョルダーノ(ユニフランス代表)、川口均(日産自動車・専務執行役員 チーフサステナビリティオフィサー)が登壇した。(2018年4月23日 フランス大使館)

フランス映画祭がスタートしたのは1993年。日本未公開のフランス映画を堪能できることに加え、名監督や俳優の来日にも注目の集まる、映画ファン・フランス好き必見のイベントだ。2017年開催時にはカトリーヌ・ドヌーヴやイザベル・ユペールが出席し、注目作『エル ELLE』が全国公開に先立って上映された。26回目となる今年は13年ぶりに開催地が東京から横浜に戻る。

本年度のフェスティバル・ミューズを務めるのは、女優の常盤貴子。フランス語の語学番組にも出演している彼女は「ボンソワール、コマンサヴァ?」と挨拶し、続けて「フランスもフランス映画も大好き。呼んでいただけたことを嬉しく思います。2年間フランス語を勉強しました。語学を勉強するとその国のことがより理解できると言われていますが、私もそうでした」と自身の経験を伝えた。

また、黒地にダイヤ柄のアートな雰囲気のドレスについて「フランスをイメージされたのですか?」と質問されると「それはないんですけど、エルメスっぽいなと着てから思いました」と茶目っ気たっぷりにコメント、会場を沸かせた。

今回、開催地が横浜に戻ったことについては「すごく嬉しい。東京で開催するのとはちがった雰囲気になると思います。異国情緒あふれる横浜だからこその雰囲気がきっと出てきて、世界で唯一無二の映画祭になると思います」と胸をはる。

フランス映画を普段からよく観る常盤は、好きな監督としてフランソワ・トリュフォーの名前をあげた。彼の代表作の1つ『アメリカの夜』は何度も観てしまうという。
また、フランスでは映画がエンタメよりもアートとして捉えられていることに言及し、「フランス映画というと“難しいな”“ちょっとわからなかったな”と悩んでしまわれる人もいると思います。でもアートとして考えると、むしろわかりやすい方がアートとしてはどうなんだろうという気持ちになります」「答えを求めることが大切なのではなく、そのプロセスで自分がどう思ったか、一緒に観に行った人たちとどんな風に話し合うかが大切」とフランス映画への思いを語り、「どうか恐れずに、何枚もの絵画を観るように作品を観ていただけたらなと思います」と本映画祭をアピールした。

林文子横浜市長は常盤への期待を「横浜出身でフランス語会話の番組にも出演されるほどフランスを愛し、その文化に親しまれている。ミューズにこれほどふさわしい方はいない」と話す。またユニフランス代表のイザベル・ジョルダーノは「映画とは女性の美しさを撮るもの」というトリュフォー監督の自説を引用し、「もしトリュフォー監督が常盤さんを見たら、『アメリカの夜』の次回作を撮りたいと思ったにちがいありません」と常盤を称賛。常盤はてれ笑いで恐縮しきりだった。

今年のフランス映画祭のテーマは「若者」と「女性」。イザベル・ジョルダーノはテーマについて「女性の言葉に耳を傾ける、女性の価値を認める、女性の物の見方を重視するのは、今日とても重要なこと。映画を通して若い人たちの教育を行うこともそうです」と語る。
続けて「映画はある特定の価値観を伝達する方法でもあります。人々に対して寛容であること、人々を尊重すること、そして自由とは何かの感覚を磨くことに映画は役立ちます。また異なる文化や国の対話を促進させるのも映画です」と、映画の持つ力への思いを述べた。

本映画祭では女性監督の先駆者アニエス・ヴァルダが製作に携わったドキュメンタリー映画『顔たち、ところどころ』が上映されるほか、たくさんの女性監督が作品とともに来日予定だという。
また「非常に複雑化し暴力的でもある今の世の中にあって、笑顔はとても重要」との思いから、『最強のふたり』のメガホンをとったエリック・トレダノとオリヴィエ・ナカシュ監督コンビによるコメディ『セラヴィ!』がオープニング作品に選ばれた。

ラインアップにはその他にも、フランソワ・オゾン監督作『Double Lover』、メラニー・ティエリー出演作『Memoir of Pain』、アルベール・デュポンテル監督出演作『See You Up There』など、フランスを代表する名監督・名優の名前が並んでいる。

取材 澤田絵里

「フランス映画祭 2018 Festival du film français au Japon 2018」
開催期間:6月21日(木)〜6月24日(日)の4日間
会場:みなとみらい地区(横浜みなとみらいホール、イオンシネマみなとみらいなど)

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