キム・コッビ&忍成修吾ら登壇! 『蒼白者 A Pale Woman』プレミア先行上映舞台挨拶 レポート



たったひとりの“最愛の男”に捧げるハードボイルドな愛を描いた『蒼白者 A Pale Woman』。6月8日の公開に先立ち行われた先行プレミア上映の舞台挨拶に、監督の常本琢招、主演のキム・コッビ、忍成修吾、木村啓介、 宮田亜紀が登壇した。(2013年5月17日オーディトリウム渋谷)

堂本監督が、韓国映画『息もできない』のコッビの透明感ある演技に惚れ込み、直接ラブコールを送ったことがきっかけで実現した本作。コッビにとっては、日本映画初出演にして初主演作となる。

銃撃アクションを見事に演じ抜いたコッビは、「アクションシーンで、自分ではもっとできると思ったんですが、予想以上に銃が重くて大変でした」と笑顔で撮影を振り返った。本作の見どころはヒロインが貫く一途な愛。 「コッビ自身にもそういう一面があるのか?」と聞かれると、「ちょっとあるかも(笑)」と照れながら答えた。

初めて外国人女優の相手役を務めた忍成は、「日本人とコミュニケーションを取るのも下手くそなので……」と人見知りの一面をのぞかせながらも、「コッビが優しくて、グイグイ話しかけてくれたのもあって、分かる範囲の英語で何とかコミュニケーションを取ることができました。撮影でも大事なシーンで引っ張ってもらって、やっていて心地良く、楽しんで臨めたので、是非2人のシーンを観てほしいです」と本作をPRした。忍成はピアノの演奏にも初挑戦! 「なかなか上達しなくて大変だった」と本人が語る渾身の演奏にも注目だ。

また、共演陣が「コッビの日本語の上達の早さに驚いた」と口を揃えたのに対し、コッビが「ホンマに?」とキュートに答える一幕も。最後、「この映画を観たあと、たくさん感想をもらえたら嬉しいです!」と締めくくったコッビは、本作の“激情のまま突き進むキム”からは想像がつかないほど上品!  注目の韓国人女優キム・コッビの演技の幅の広さを思い知らされた舞台挨拶となった。

取材・スチール撮影:南野こずえ、須藤妙子

【ストーリー】
幼い頃、母子家庭のキム(キム・コッビ)の家に貰われてきたシュウ(忍成修吾)は、ピアニストとして将来を期待される子供だった。そんなシュウに恋心を抱いていたキムだったが、ある出来事がきっかけで、キムは単身韓国へ渡ることになり、シュウは聴力を失いピアニストの夢を断たれることに……。8年の時が経ち、日本に戻ったキムは、キムの育ての母・フミ(中川安奈)のもとで、大阪の闇社会で犯罪に手を染めるシュウと再会する。幼い頃に“神”と慕った男への変わらぬ想いを再確認したキムは、彼を救うべく銃を持って立ち上がる! 大阪を舞台に、“最愛の男”への愛を貫く韓国人女性の激しく純粋な愛の物語。

『蒼白者 A Pale Woman』
キャスト:キム・コッビ 、忍成修吾 、木村啓介 、長宗我部陽子、 中川安奈ほか
ユーロスペースにて6月8日より公開

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