菅田将暉「五平餅」をうらやむ『銀河鉄道の父』初日舞台挨拶



映画『銀河鉄道の父』の初日舞台挨拶に役所広司、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、成島出監督が登壇した。(2023年5月5日 TOHOシネマズ 六本木ヒルズ )

今もなお唯一無二の詩や物語で、世界中から愛されている宮沢賢治。そんな賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点から、賢治への無償の愛を貫いた宮沢家の人々の究極の家族愛を描いた小説「銀河鉄道の父」(門井慶喜著)を映画化した本作。

劇中でも歌唱された宮沢賢治作詞・作曲「星めぐりの唄」を、賢治の故郷・岩手県のイーハトーブ子ども合唱隊による合唱が行われたあとにキャスト・監督が登壇。「やっと今日という日を迎えることができました。この映画が一人歩きして全国を駆け巡るのかなという感じがします」と安堵の表情を浮かべたのは、父・政次郎を演じた役所。

賢治を演じた菅田は「こうやってあたり前のように公開できること、お客さんが観に来てくれることに感謝したいなと思います」とコメントし、「この映画が広まって、より日本が笑顔に包まれたり平和になったらいいなと思います」と森は述べた。

『印象に残っているシーンやセリフ』を聞かれると、役所が「明治・大正・昭和と時代が変わっていくのですが、それに合わせて灯かりが変わっていきます。暗いですけどとても美しい映像になっています」と本作の見どころを紹介。さらには「撮影現場でたくさんランプが割れて大変だったんですよ。お芝居でアクティブになることもあるので、貴重なランプがぶつかって壊れての日々だった」と菅田が当時を振り返ってつけ加えた。

森は具体的な場面について触れており「ラストシーンが特に好きで。あのシーンだけ観るのと、2時間過ごしてから観る数分間は全然違うというか。私もあのシーンを撮影しているときは夢見心地のような気持ちで撮影していました」と、とっておきのラストであることに期待を抱かせた。

キャスト同志で『今だから聞きたいこと』という質問について、豊田は「役所さんを止めるシーンがあるんですけど、全力の役所さんを僕の筋力で止められなくて。筋トレとかなさっているんですか?」とたずねると、役所は「散歩ぐらいですよ」とさらっと回答。子供のころからバスケットボールをやっていた豊田は体力に自信があったようだが、役所の全力にはかなわなかったことを吐露し、菅田も「わかる。大木みたいだよね」と同感した。

撮影中に食事制限があった菅田はロケ地でみんなが食べたものが気になったようで、役所が差し入れにいただいた「五平餅」を挙げると、「ひと口しか食べてないんですよ。いいなー」と惜しみ、キャベツの千切りばかりを食べていたことも明かした。

最後の挨拶では菅田が「きっと、いろんな人の顔が浮かぶと思いますので、連絡を取ってみたり会ってみたりしてもらえると、それがいちばんこの映画にとっての幸せなのかなと思っています」と語り、「もしも面白かったら、いろんな人にすすめてください。そうすると成島監督の次回作のお弁当の質が変わってくるかも」と笑いを誘いながら役所が締めくくった。

取材・撮影 南野こずえ

『銀河鉄道の父』
配給 キノフィルムズ
(C)2022「銀河鉄道の父」製作委員会
全国公開中

記事が気に入ったらいいね !
最新情報をお届け!

最新情報をTwitter で