有村架純、岡田恵和は恩師のような存在『連続ドラマW そして、生きる』完成披露試写会
WOWWOWプライムにて8月4日から放送を開始する『連続ドラマW そして、生きる』の完成披露試写会が行われ、舞台挨拶に主演の有村架純、坂口健太郎をはじめ、知英、岡山天音、月川翔監督が登壇した。 （2019年７月18日 ユナイテッドシネマ豊洲）
このドラマは、人間ドラマの名手として名高い脚本家・岡田恵和のオリジナル作品。連続テレビ小説「ひよっこ」に続き再びタッグを組んだ有村は、岡田のことを「恩師のような存在」と評し万感の思いを語った。
3歳の頃、交通事故で両親と他界した生田瞳子(有村架純)は、盛岡で理髪店を営む叔父に引き取られる。明るく天真爛漫に育った彼女は、地元のアイドルとして活躍し、女優になる夢を抱いていた。19歳になった瞳子は、東京で開催されるオーディションに挑戦することを決意するが、その前日の2011年3月11日に東日本大震災が起きる。
その年の秋、瞳子はカフェで共に働く韓国人のハン(知英)と気仙沼のボランティア活動に参加。そこで、学生ボランティア団体の運営メンバーである東京の大学生・清水清隆(坂口健太郎)と出会う。穏やかな物腰で整然と場を取り仕切る清隆だったが、瞳子は何故か彼の微笑みに違和感を感じる。気仙沼で一緒の時間を過ごす中、互いに特別な感情が芽生えていく二人。しかしその時の瞳子は知る由もなかった。清隆が過酷な運命を背負っていたことを―。
MC 有村さん、今回の瞳子という役を演じてみていかがでしたか？
有村 すごく男前な性格で、だけれどもきちんと傷つくところは傷ついているし、とても人間らしい女性だなあというふうに思っていました。彼女を生きるには自分のキャパを超えなければいけなかったんですけど、キャストの方やスタッフさんの方に助けられながら最後まで演じきることができました。
MC 脚本家の岡田さんは、有村さんについて「同士であると思っています」とおっしゃっていたようですが、有村さんにとって岡田さんというのはどのような存在ですか？
有村 いやあ、もう「同士ですよね」なんてとても言えないですけども…デビュー当初からずっと見守っていてくださっている、自分自身を超える作品をプレゼントしてくださる方だと思っていますし、言葉一つでまとめられないんですけど、岡田さんは恩師のようなそんな存在です。
ＭC 有村さんは、坂口さんとこれまで何度もご共演しているということで坂口さんにお聞きしたいのですが、本作で改めてご一緒されていかがでしたか？
坂口 作品によって役はもちろん違うんですけど、いままでやってきた役とも今回もまた全然違うし、僕も安心していられるし架純ちゃんと一緒にお芝居をすることっていうのは良い意味で凄く心地好い空気に包まれるというか。どこか役と本人自身が重なる部分があるというか。もちろん瞳子と架純ちゃんは全然違う人間ではあるんですけど、そういう共鳴性というかはいつも感じてお芝居はやらせてもらっていますね。
MC 気仙沼や盛岡での撮影というのはいかがだったか、教えていただけますか？
有村 3月の末に行かせていただいて、まだ凄く寒かったんですけれども。ロケ地の方々が温かいご飯を作ってくださったりとか、近くに喫茶店があったりもしたんですね。そこで温かいコーヒーを飲ませてくださったりとかも、とにかく撮影にもの凄く協力してくださる方たちばかりで、それだけで私たちは「この作品を良くしなければならない」という想いにもなりました。
坂口 映像を見たときに、景色も主役というか本当に美しいと思いました。土地からエネルギーをもらうじゃないですけど、それを日々日々感じながら撮影はしてました。東北で。
MC 土地のパワーというのは、演技にも何か反映というか、身をもって分かるというのはありましたか？
坂口 そうですね。シーンにも本当に凄く良く出てるだろうし、そこにただ存在する、というかまた違う感覚で舞台上に立てたというかそんな感じがしましたね。
イベントの間、有村と坂口は終始笑顔で息もピッタリ。和やかなその雰囲気にチームワークの良さがを伺うことができた。終盤に差し掛かり、ＭCより「タイトルの『そして、生きる』にかけて、「「ああ、生きてるなあ」と感じるのはいつですか？」という質問が投げ掛けられ、坂口は「疲労困憊な時ですね。力を出しきって、その瞬間とかは感じるかもしれない」と回答。対する有村は「この作品中は毎日「生きてる」と思ってましたね」と回答。演じている際は泣いたり笑ったりを毎日繰り返していたため、一週間のペース配分をどうしようかと思い悩んでいたそう。「生かされてる！って思いました」と茶目っ気たっぷりに笑った。
取材 福井原さとみ
『連続ドラマW そして、生きる』8月4日(日)スタート（全6話）「第一話無料放送」毎週日曜 夜10時よりWOWWOWプライムにて放送