「すっごい寒かった!」神木・門脇・古川ら『太陽』完成披露レポート
『太陽』完成披露試写会の舞台挨拶が行われ、神木隆之介、門脇麦、古川雄輝、古舘寛治、前川知大(原作)、入江悠監督が登壇した。(2016年3月7日 一ツ橋ホール)
劇団イキウメの人気舞台を、『ジョーカー・ゲーム』の入江悠監督が、神木隆之介×門脇麦によるダブル主演で実写映画化。本作は、太陽の下では生きられない新人類ノクスと、厳しい生活を送りながらも太陽の下でも活動できる旧人類キュリオが対立する近未来を描いた、生きる意味を問うストーリー。
神木隆之介 奥寺鉄彦役の神木隆之介です。より楽しめたり深く観れるよう、楽しく話せたらいいなと思います。
門脇麦 生田結役の門脇麦です。初めましての方、初めまして。少しでも楽しんで帰っていただけたら幸いです。
古川雄輝 このメンバーの中では唯一、ノクス役の古川雄輝です。ノクス役の僕としては、太陽の出ていない日に完成披露を迎えられて良かったなと思います。
MC 劇団イキウメの人気舞台を、なぜ映画化したかったのでしょうか?
入江悠監督 僕自身が抱えているテーマと、今の世界における普遍的なテーマが入っていて。プロデューサーから映画化したいという話があって、僕もやりたいと思いました。3年かけてようやく出来たという感じです。
MC 入江監督と前川さんの共同脚本ですが、共同での制作はいかがでしたか?
前川知大 3年という長い時間をかけてできたことが一番良かったなと思います。入江さんが抱えているテーマを共有できたことも良かったです。
MC 過酷な撮影だったと聞いていますが、どのくらい過酷でしたか?
神木 すっごい寒かったんですよ!真冬に埼玉の秩父で、本当に寒くて。特に古川くんと撮影したダムの水辺は本当に寒かったです!カイロも8枚くらい貼ってました。魂を削りながら頑張って撮影しました。
門脇 一番印象に残ってるのは 寒いことで。睡眠不足も続いていたので、寒い、眠いとなると、人って食欲がわくようで(苦笑)。
古川 寒いと眠いがでると、それが一番で。神木君は「寒い、寒い」言っている割には、一番寒くなさそうにしていて。感情を出すシーンになると熱くなるせいか、寒そうじゃなかった。
神木 感情をむき出す芝居をやっていたので、その時は暑いけど、でも寒かったよ!(笑)
古舘寛治 厳しいスケジュールの中でも、監督は納得しないとOKを出さないので何度もやらされて。こんなに体動かしたのは何年ぶりだろうというシーンもあって。もう体が動かない時に『もう一回』と言われて死を思い浮かべました。
入江監督 仕事ですよね(笑)他の3人の方が古舘さんより全然、動いてますよ(笑)
MC 夜しか生きられない新人類ノクスと、厳しい環境でも昼間に活動できるキュリオ、どちらを選びますか?
神木 ノクスですね。僕は夜型を選びます。
古川 僕もノクスです。ノクスの方がいい生活を送っているので、いい生活が送りたいなと。(笑)
門脇 キュリオです。太陽は偉大だと思うので。ただ、やりたいことがあってノクスでしか学べないことならノクスで。極端な話なので、どちらにしても無い物ねだりですね。
MC 最後に、皆さんにメッセージをお願いします。
神木 この映画は、僕も台本を読ませていただいて、すごく難しかったんです。後々気付くこともありますし、わからないという思いも大事だと思います。ひとりひとりが、別の観点で観れる映画になっています。何年後、何十年後かに見返せる、ゆっくり育っていく作品であることが大きな魅力だと思います。
門脇 SFを描くことで、人間の性や隠し切れないものが出てきているような、人間模様の観察記のような映画ですけど、見終わったあと丸投げされるんです。何も残してくれないので苦しい気持ちになるかもしれませんが、じっくり感じてください。
入江監督 『太陽』って原作は、10年に1本の企画だと思っていて。ただ、すごい面白いという事は分かっているんですけど、なぜ面白いかは未だにわからなくて。映画を作ってもまだ分からないです。みなさんの感想を聞いて、僕もやっと分かっていくのかもしれないです。
取材・スチール撮影 南野こずえ
『太陽』
出演:神木隆之介、門脇麦、古川雄輝、綾田俊樹、水田航生、森口瑤子、高橋和也、村上淳、中村優子、鶴見辰吾、古舘寛治 監督:入江悠/脚本:入江悠、前川知大/原作:前川知大 戯曲「太陽」
配給:KADOKAWA/宣伝:ライトフィルム、アンプラグド ©2015「太陽」製作委員会
2016年4月23日 角川シネマ新宿ほか 全国ロードショー
公式サイト:eiga-taiyo.jp