ゆうばりファンタ優秀アニメ賞の『嫌われ者のラス』、東京で凱旋上映!レポート。


2013年3月16日、17日の2日間、オーディトリウム渋谷で『ゆうばりファンタ2013 ショートフィルム・ショウケース部門 東京上映会』が開催された。本イベントでは『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013』のショーケース部門コンペティションの20作品が上映された。

優秀アニメ賞を受賞した【スタジオリマップ】作品の『嫌われ者のラス』はプログラムCでの上映となり、同プログラムでは『水の足跡』、『大きな樹』、『Cackie – コケッコー』、『虹色』、『愛のゲーム』の計6作品。

上映後には舞台挨拶が行われ、YORIYASU監督、イラストレーターのA-1と共に、齋藤浩義(マフグのおやじ)、土屋純平(ヒラメのじいさん)、堀江智美(ダイチ)、影山晃子(女神)が登壇した。(右より)

作品制作の意図は?
YORIYASU:東京海洋大学の准教授から、新しく開発している海をキレイにする方法を絵本か映画にして欲しいという相談を受けました。ウチはアニメ制作を行っているのでアニメにしましょうという話から生まれました。

声優を演じてみての感想や苦労した点は?
齋藤(マフグのおやじ):アニメーションではキャラクターが既に演じているので、それを壊さないように自分の声を乗せていく点に苦労しました。
土屋(ヒラメのじいさん):海全体を包み込む存在のキャラクターなので、優しさや大らかさの出し方を考えながら演じました。
堀江(ダイチ):今回、初めて声優に挑戦しまして、わからないことだらけでした。皆さんの力で演じられたと感謝しています。
影山(女神):アットホームな現場でチームワークがとても良いので、気持ち良く演じることができました。

キャラクターはどのように作りましたか?
YORIYASU:主人公のラスは、頭がコンビニの袋、顔は不法投棄の油が固まったオイルボール、体は洗剤の容器となっていて、キャラクターをゴミでどこまで表現できるかなと考えました。

アニメーションで苦労した点は?
A-1:キッカケが東京海洋大学だったので、アニメーションでの魚の動きの嘘は、間違いなく学生さんたちに突っ込まれるというプレッシャーがありました。ラスのビニール袋が、水中でどのように動くかという点はすごく苦労しました。

『ゆうばり国際ファンタスティック映画祭2013』に参加された感想は?
YORIYASU:昔から有名な映画祭だったので、一度は行ってみたいと思っていました。行ってみると、他の映画祭とは全然違って、街全体が映画一色で。映画祭の期間中はどこに行っても有名な方に遭遇するので、すごい場所だなと思いました。

今後の活動予定は?
YORIYASU:『PaperCranesStory~ケンタとマイコ~』という新作の中編を制作しています。『スタジオリマップ』のフェイスブックページで、今後の予定を告知していますので、ぜひ「いいね」を押してください!
A-1:『スタジオリマップ』で「いいね」を押してください!

取材・スチール撮影:南野こずえ・佐藤久美(2013年3月16日 オーディトリウム渋谷)

独占インタビューもチェック! 『嫌われ者のラス』インタビュー記事はこちら!

【ストーリー】 人間が捨てた使いかけの洗剤容器とコンビニのビニル袋が油で出来た廃油ボールと引っ付いて海の女神から命を授かった”ラス”。何の知識もないラスだが心は優しく、とっても寂しがり屋。しかし、動くたびに海を汚してしまうラスは、海の生き物の嫌われ者。苦悩し、泣いてばかりのラスだが、女神様が身を扮してばらまいた「魔法の粉」がきっかけで、小さな仲間バクたちと海の汚染に立ち向かう。ラスの体からで出る液体(洗剤)がなくなったとき、ラスの最後を迎えるが、果たしてラスの想いは、海の仲間たちに伝えることができるのか?

『嫌われ者のラス』 原作・監督:YORIYASU アニメーション制作:A-1(エイイチ) 制作:ソーケングループ/スタジオリマップ エグゼクティブプロデューサー:有吉 徳洋 声:塩原美鈴/なかにし鈴子/影山晃子/土屋純平/堀江智美/明正寺光/齋藤浩義/堤裕貴/石村恵美/加持彩子/宮崎奈穂子/渡邉麻稚/延本泰峻/齋藤浩義/THEのり 主題歌:「Stand by YOU ~嫌われ者のラスのテーマ~」宮崎奈穂子
公式サイト http://studioremap.com
※上映については、公式サイトにて随時告知しております。

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