杏、誰かと話したくなる映画『かくしごと』公開記念舞台挨拶



映画『かくしごと』公開記念舞台挨拶が行われ、主演の杏をはじめ、中須翔真、奥田瑛二、関根光才監督が登壇した。(2024年6月8日テアトル新宿)

映画『生きてるだけで愛。』で鮮烈な長編デビューを飾った映像クリエイター・関根光才の満を持しての2作目は杏を主演に迎えた、子を守る母親の強烈な愛と嘘の物語だ。原作は北國浩二の『嘘』。杏が演じる主人公・千紗子の父親孝蔵には名優・奥田瑛二が。物語のキーパーソンである少年役は中須翔真が演じる。

絵本作家の千紗子は、長年絶縁状態にあった父・孝蔵の認知症の介護のため、渋々田舎に戻ることに。他人のような父親との同居に辟易する日々を送っていたある日、事故で記憶を失ってしまった少年を助けた千紗子は彼の身体に虐待の痕を見つける。少年を守るため、千紗子は自分が母親だと嘘をつき一緒に暮らし始めるのだった。次第に心を通わせ、新しい家族の形を育んでいく3人。しかし、その幸せな生活は長くは続かなかったー。

MC 今日ご覧くださった方の中にはそれぞれの千紗子像が存在しているのではないかと思うのですが、改めて杏さんからご覧になってどういう女性だと思われますか?
杏 いやもう強い女性だな、と。いろんなものをねじ伏せて正しいと思ったことをやり通して。それは少年を守りたかったっていう想いから、社会の通念や法律とか全部ひっくり返して、私はこうするってやってのけたところが。衝撃のラストではあったんですけども。これ自分だったら途中でブレーキがかかっちゃうだろうなとは想像しながら演じていました。

MC 中須さんから見て、完成した作品を見たときはどうでした?
中須 泣きまではいかなかったけど、涙が込み上げてきてぐちゃぐちゃでした。

MC 中須さんと同じ世代の方にもたくさん見ていただきたい気がしますが、監督は先日の完成披露試写会のコメントでも『衝撃のラスト』や『ラストの杏さん、中須さんの演技が凄い』『ラストで号泣』など、ラストに関するコメントが多数見られたんですけれども、今回原作とはラストが異なった形になっておりまして、監督はどんな思いでそうされたんでしょうか?
関根監督 原作が北國浩二先生の『嘘』という作品なんですね。僕はこの作品にすごく感動してですね。原作は丁寧に後日談が描かれているんですけども、僕はここで止めて、後は皆さんに想像を膨らませていただくという風にしていただきたいと思いました。原作を読まれるとその後の後日談のお話もあるので楽しめると思います。
舞台挨拶の終盤、MCから最後の一言を求められた杏は「この作品は自分だったらどうするだろうか、あなたならどうする?と誰かと話したくなる映画だと思います。2度3度この映画を味わっていただければと思います。皆さん良い週末を!」と茶目っ気たっぷりにPR。会場は温かい拍手に包まれ、公開記念舞台挨拶は幕を閉じた。

取材 福井原さとみ

『かくしごと』
©2024「かくしごと」制作委員会
配給 ハピネットファントム・スタジオ
TOHOシネマズ 日比谷、テアトル新宿他全国上映中

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