松坂桃李、緊張感と不安の続編『孤狼の血 LEVEL2』公開記念舞台挨拶



『孤狼の血 LEVEL2』公開記念舞台挨拶が行われ、主演の松坂桃李をはじめ、鈴木亮平、西野七瀬、音尾琢真、中村梅雀、小栗基裕、白石和彌監督が登壇した。(2021年8月21日 丸の内TOEI)

2018年、強烈なバイオレンスと秀逸なストーリーで灼熱を生きる男たちの生き様を描き、世の中に衝撃を与えた超衝撃作『孤狼の血』。そのクオリティとインパクトは映画ファンのみならず、多くの関係者や見識者を魅了。「第42回日本アカデミー賞」における最優秀4部門を含む最多12部門の優秀賞をはじめ、30を超える映画賞受賞の栄冠に輝いた。それから3年。遂に映画『孤狼の血』がパワーアップして帰ってきた。

主人公は、目的の為には手段を選ばない一匹狼の刑事・日岡(松坂桃李)。街の平和のため警察と裏社会のタイトロープを続けていたが圧倒的「悪」の上林(鈴木亮平)の登場により、秩序が崩れていく…。最凶最悪のモンスターによって、日岡は絶体絶命の窮地に!そんな極限状態の中で、日岡が知る衝撃の事実とは?信じられるのは一体誰なのか?

MC 松坂さん、いざ続編が始動すると聞いたときは、楽しいと不安の気持のどちらが勝っていましたか?
松坂 不安の気持ちのほうが勝っていましたね。僕が役所さんがやっていた立ち位置をやるってことか?って。どんどん緊張感と不安が高まってきて。足がガクガクしましたね。

MC 鈴木さんは日岡の前に立ちふさがる最凶の存在、上林を演じられましたけど、上林の魅力的な所と悪役を演じた難しさを教えてください。
鈴木 悪役ではあるんですが、俺らの仕事は人間を演じることなので、人間としてこれだけ強烈な役をどういうふうに作り上げていこうかな、と思っていました。そんな時に緊急事態宣言が出て…。決まっていた仕事が全部無くなって、机の上にポツンと残っていた台本が『孤狼の血 LEVEL2』だったんです。そこから撮影までの半年間、僕にはその上林の役しかなくて。ずっと上林のことを考えたりリサーチしていました。

MC 松坂さんと鈴木さん、日岡と上林が初めて対峙されたシーンはどうでしたか?
松坂 そのシーンは僕個人的に凄く好きでして。2人の出会いのシーンはこの作品の肝だなと思っていたので。台詞自体は多くなかったけどとっても会話したような気になりましたね。
鈴木 そうですね。広島入りしてからあのシーンまで我々はほとんど喋ってないので…慣れあうわけにはいかないって感じはありましたね。気の緩みがあっちゃいけない、非常に思い出深いシーンでしたね。

イベントの終盤、松坂は観客に向けて「いろんな方々の力を借りて、ようやく皆様にお渡しできる時がきました。コロナ禍で『なかなか難しい』という風に言われてきましたが、なんとか作ることができて…2回目3回目と観たくなる内容になってますので、その感想を色んな方に伝えていただけると幸いです」と自信に満ち溢れた表情で語った。観客からの盛大な拍手の中、『孤狼の血 LEVEL2』公開記念舞台挨拶は幕を閉じた。

取材 福井原さとみ

『孤狼の血 LEVEL2』
配給 東映
©2021「孤狼の血 LEVEL2」製作委員会
全国公開中

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