最初で最後のいずこねこ主演映画『世界の終わりのいずこねこ』初日舞台挨拶
昨年8月に活動を終了したアイドル“いずこねこ”。クラウドファンディングで目標金額を大幅に超す約460万円の製作費が集まり話題となっている、最初で最後の主演映画『世界の終わりのいずこねこ』初日舞台挨拶が行われ、茉里(いずこねこ)と竹内道宏監督が登場しました。(2015年3月7日 新宿K’s cinema)
竹内監督:「本作に出演もされている西島大介さん(ミイケ先生役)という漫画家さんが、プロットを書いて下さいまして、監督に指名していただいたことで、竹内がやることになりました。またクラウドファンディングのCAMPFIRE(キャンプファイヤー)を通じて、いろんな方にご支援いただいた制作費で作りました。この企画をいただいた時は、(いずこねこの)活動が終わるという事はではなかったんですけど、途中の企画段階で終了することになりまして、終わるということをテーマに作りました。ちょっとあがっているので、変なことをいってたら、すいません。またブログとかに書きます!」
茉里:「ブログをみなきゃわかんないんですね!?今日(みなさん)聞きに来てるんで!(笑)撮影が8月にあって、もう試写会とかも、たくさんやらせてもらって、全国各地に監督とトークショーとか、いろんなステージに立って、今日また久しぶりに監督に会って!」
竹内監督:「全然久しぶりな感じじゃなくて、本当にすごい元気いっぱいなんですよ!あっー!!って(寄ってきて)」
茉里:「監督、最初は、全然(自分に)喋らなくていいんで!って感じの、すごいやめてくれオーラを出していたのが、今はこんなにも仲良くできてうれしいです!本当にありがとうございます。握手しますー♪」
竹内監督:「フレンドリーな感じで、現場も進んでね」
茉里:「撮影、めっちゃ楽しかったんですよ!もう、いろんなとこでめちゃくちゃ話尽くしちゃって、何の話を・・・。本公開だからこそ!今まであった面白エピソードを、何か話そうかなと思ってたんですけど、全体的に面白かったんで、抽出してこれが面白いとか何かありました??」
竹内監督:「ふられましたねぇ(汗)僕は、現場の雰囲気がすごいよかった・・・??」
茉里:「めっちゃよかった!疑問に思う感じでした??(笑)」
竹内監督:「やっぱり自信満々で、自分だけ楽しかったみたいなことだと寂しいから・・・」
茉里:「大丈夫!みんな楽しかったから!」
竹内監督:「内容はシリアスな要素も入っているんですけど、本当に現場も楽しくて、大きなトラブルもない。そうでもなかった??」
茉里:「そうでもない」
竹内監督:「まぁ、いろんなことがありましたね。今、自分の中でピンと思い浮かんだのが、お父さん役のいまおかしんじさんが、咳き込む演技がすごく上手すぎて、お家を借りて撮影してたんですけども、そのお家のお母さんが心配して薬を買ってきてくれるっていう(笑)。スタッフさんに体調の悪い方がいらっしゃったのでって」
茉里:「そうでしたね(笑)。そうだ、演技が上手すぎて!」
竹内監督:「でも茉里さんも、やっぱり初演技とは思えない。本当に(彼女に)助けられまして、僕も劇映画を、初めて監督するものでして、演出も、自分の中で、こういうもんだろうっていうのを用意してくれたりとか、あと、セリフを覚えるのがすごく速くて、で、覚え方がね??」
茉里:「覚え方がね、変!て言われるんですけど、体を動かして、やっぱアイドルなんで!振り付けがないとセリフを覚えられない。動きがあると、覚えやすいんです。それをみんなに、すごいバカにされた・・・」
竹内監督:「バカにはしてないよ!ファンキーだなぁと。そう!振り付け風に覚えてくれてて、面白かった」
茉里:「学校の放課後、今後の将来どうすんの??みたいなやり取りをしているところで、未来の通信Wi-Fiみたいなのをゲットした後に、(蒼波)純ちゃんと2人で歩きながら喋ってるシーンがあるんですけど、結構セリフも長くて、ずっと向こうの誰もいないところまで歩いていくのが本当に長くて、すごい緊張しました!あれが、1番頑張ったなと思うところで」
竹内監督:「二人の掛け合いもあるからね。7回ぐらい取り直したよね??」
茉里:「動きや掛け合いで違和感があったらダメだから、すごい何回も練習させてもらって」
竹内監督:「配信のシーンも長回しではあるので、コメントが出るタイミングも、助監督が後ろでタイミング合わせて出したりとか」
茉里:「ピピっと、出してくれるんですよね!」
竹内監督:「最初の配信で、隕石接近中の地球からっていうのは、茉里さんのオリジナルで」
茉里:「そう!考えたんです!ひらめいて」
竹内監督:「さすがアイドル!コメントはタイミング合わせて、自分で4,500個ぐらい作ったんです。10日間くらいで、がーって作って、未だにみると、ちょっと悪夢をみているかのような・・・。僕(自身)の弱音を吐いたりとかして、腰が痛いとか(笑)」
茉里:「本気のつぶやきが、たまに入ってるですよね!」
竹内監督:「ボブが好きなんですよね。そう!ボブ好きだから、この企画をもらったんだなぁと思って!!」
茉里:「興奮しすぎですよ(笑)大丈夫ですか??(ボブは)流行なんで(笑)」
茉里:「最後に廃校で、お父さんが撮ってくれているシーンで、私が歌ってるところは、2・3回撮ったんですけど、チラチラ映るからって理由で、百々ちゃん(緑川百々子)も亜子ちゃん(永井亜子)が、ずっと横で見ててくれてて、それがめちゃ恥ずかしくて」
竹内監督:「普段はライブで、お客さんの目の前で、盛り上がってくれる感じだけど」
茉里:「でもみんな真剣に撮っている中、百々ちゃんも亜子ちゃんも木星人(役)ですから、今から(この子を)連れて行かなきゃあかん!みたいな顔をしているわけじゃないですか??だからすごい恥ずかしくて、一番最後の撮影で、悲しい反面、どうしようすごい帰りたい・・・みたいな気持ちもあって、頑張ったシーンです」
竹内監督:「最後の力を振り絞ってくれたんですね。確かに状況でいったら、みんな怖い顔してるからね。スタッフたちも限られた時間で、結構ギリギリで日も落ちて、撮影できなくなっちゃうからって焦ってたんで」
茉里:「あの廃校、いろんなところで映画やTVで使われていて、私もあそこで撮影できたのが嬉しいなぁと思って」
竹内監督:「僕たちもそうでしたね。やっぱりあそこの撮影が、胆だったんで。それもクラウドファンディングでご支援いただいた方々のおかげで、その場所を借りることができたので」
茉里:「最初、ちょっと全然違いましたもんね??(笑)やっぱりモチベーション上がりましたね!純ちゃんも、いつもの真顔をイメージしていただいて、
車を降りた瞬間は、ちょっと口角が上がってる!って思いました。それだけで私、ここに来れて良かったって気持ちになりましたもん!」
竹内監督:「今日は本当に満員御礼でして、初日から本当におめでたいですね。ありがとうございます!」
茉里:「“いずこねこ”は木星に旅立って、今は“プラニメ”という活動が始まっているんですけども、木星でも頑張ってますんで、木星に来られた時は、“プラニメ”というアイドルをよろしくお願いします!」
もうこれで最後、の次に見える世界。
たったひとつのねこ缶に、これでもか!ってカロリーを注ぎ込むことは、そんなにたやすく出来ることではない。
現代病のような「どーせ」の後に続く言葉は、いつも「私なんか」。
そんな「私なんか」が、粗削りで、一生懸命な全力笑顔を配信するから、胸に響いて鳴りやまない。
すべては、にゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃにゃー!!なのだ!
取材:佐藤ありす
【STORY】
西暦2035年。アイドルがいなくなった世界で起きた絶望と希望の物語。
原因不明のパンデミックの発生により「東京」が姿を消した後、突如飛来した木星人の支援を受けて大阪に建設された、かつての東京を真似た「関西新東京市」。しかも隕石が日々落下速度を速めており、もはや未来はない。
願えば叶うなんてこともない状況である。そんな諦観に満ちた世界の終わりに、父親の作った歌とダンスをネット配信している少女、イツ子(茉里)。ある日、木星からの使者「レイニー×アイロニー」(緑川百々子・永井亜子)が現れ、その数奇な運命が動き出す。反木星デモを続ける親友・スウ子(蒼波純)、そして結末が迫ってもなお「進路相談」を続ける担任教師・ミイケ(西島大介)、イツ子の両親(宍戸留美、いまおかしんじ)、そして地球の運命は-。
『世界の終わりのいずこねこ』
監督・脚本:竹内道宏
共同脚本・コミカライズ:西島大介
出演:茉里(いずこねこ) 西島大介 蒼波純 緑川百々子 永井亜子 小明 宍戸留美 蝦名恵 / いまおかしんじ
(C) 2014『世界の終わりのいずこねこ』製作委員会
3月14日(土)より、新宿K’s cinemaにて公開中!
http://we-izukoneko.com/