白熱のライブシーンや手話での演技…青春の熱さと“淡さ”描いた『震動』舞台挨拶


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養護施設で兄妹のように育ってきた二人の淡い青春を描く本作。主演の川籠石 駿平、北 香那、共演の松永拓野、柏木風太朗、小川ゲン、監督の平野朝美が登壇した。
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本作は脚本段階で「伊参スタジオ映画祭シナリオ大賞」にて大賞を受賞し、2013年の「ぴあフィルムフェスティバル」や「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭」などで注目を集めた作品。今回は若手監督の作品が多く集まる特集上映「SKIPシティ国際Dシネマ映画祭セレクション」内での上映になる。

劇中では音楽にのめり込む青年と耳の不自由な少女を演じた主演の二人。初挑戦となったギター演奏や手話での演技など撮影時の苦労話を聞くと、川籠石さんは「演技自体も初挑戦でましてやギター演奏や手話も交えた役ではあったんですが、監督が撮影の半年前からキャスティングしてくれたこともあり、練習期間があったのでありがったかったですね」と答えた。北さんは「手話は今まで触れることがなく、覚えるのにとても苦労しました。感情表現において声が出せないことも大変で、表情での演技にも苦労していました」と答えてくれた。
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また、本作は耳が不自由な少女・直を支え、想い続ける春樹というキャラクターがとても魅力的で爽やかな作品だが、演じた川籠石さんは「台本をもらって読んだとき春樹はオレかもと強く思いながら、オーディションに挑みましたね」と役と自分の共通点があったことを語ってくれた。そんな春樹をどう思うか北さんにも質問が及ぶと「春樹は男らしくて、頼りがいのある男性ですごくタイプです」と笑顔で答えた。

本作が長編映画初監督作品となる平野監督にストーリーのキーワードにもなる“音楽”について質問が飛ぶと「自身のバンド経験から生まれた作品です。“音楽”という部分にはすごくこだわり、主題歌もこの作品のために書き下ろしていただきました。ライブシーンなんかも役者の方々が一生懸命演じていたので注目していただけたらと思います」と語ってくれた。

今回の特集上映では2013年、2014年のSKIPシティ国際Dシネマ映画祭で人気を集めた日本映画作品を三週間にわたって上映している。その間毎日ゲストが登場し、上映を盛り上げる。本作「震動」は1月16日(金)まで上映され、1月17日は『螺旋銀河』、1月18日からは短編作品のプログラムを上映する。

取材:ユウイチロウ、スチール協力:中川雄介

『震動』(2012年/日本/74分)
・SKIPシティ国際Dシネマ映画祭2013長編部門ノミネート
・第35回PFFぴあフィルムフェスティバル 上映
・レイダンス映画祭(イギリス)招待作品
1/10(土)~16日(金)1週間限定上映中

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