藤岡英樹、本気で泣きました。『惑星ミズサ』初日舞台挨拶
自称宇宙人の風俗嬢を、佐津川愛美が演じることでも話題の『惑星ミズサ』が初日を迎えた。左より、藤岡英樹、中村義人(横道坊主) 、佐藤竜憲監督、松浦祐也、宇野祥平が舞台挨拶に登壇した。(2014年10月18日 ヒューマントラストシネマ渋谷)
ヒロインには『蝉しぐれ』でデビューし、『腑抜けども、悲しみの愛を見せろ』『横道世之介』『キカイダーREBOOT』など、話題作への出演が絶えない佐津川愛美。また、リリー・フランキー、入来茉里、松浦祐也、宇野祥平など実力派俳優や、横道坊主のボーカリスト中村義人が脇を固めている本作は、リアルとファンタジーの垣根を越えたコズミックラブストーリーとなっている。
撮影の裏話を聞かれた藤岡は、「本気で泣きました。いや、泣かされました」と号泣シーンについての思いを答え、中村は「ご飯を食べるシーンで、お茶碗4杯分くらい食べまして・・・非常に美味しかったです」というエピソードで和ませた。
「地球が滅亡するなら何をする?」との質問に対して、藤岡は「大事な人たちと最後まで楽しみたい」、中村は「高いところで滅びていく様を見届けて一番最後に死ねたら」と回答。松浦が「全裸になって過ごそうかな」と言うと、宇野が「僕も一緒に裸になって、悪いことしようかなと(笑)」と続き、さらには佐藤監督も「じゃあ、僕も全裸に(笑)」とコメントし、会場内が笑いに包まれる一幕も。
これまで深川栄洋監督や筧昌也監督など、数々の現場に携わってきた佐藤監督のオリジナル原作として2010年に企画された本作。佐藤監督が「製作者サイドは苦労話をしちゃいけないんですけど、この作品は企画段階から色々なことがあった作品です。震災だったり、様々な難関がありました。僕は感謝の思いを伝えるのが下手ですが、本当に一時期は色んなことを考えさせられた。もしかしたらこの作品は完成させない方が良いと思う人がいたのかもしれない。様々な人から背中を押されて、完成させた作品です」と、渾身の思いを最後に披露した。
取材・スチール撮影:南野こずえ、ユウイチロウ
【ストーリー】
とある田舎町の商店街の一角にあ 提灯屋の息子として生まれ育ったヨシスケ。美しい風景が漂うこの町は、ヨシスケにとって変化のない時間が流れ続ける退屈な場所だった。「ただいつもと違う日にしたかった」という軽い気持ちで風俗店に足を運ぶ。ヨシスケはそこでミズサという一人の風俗嬢と出会う。ミズサは少し変わった魅力のある女の子で、自分が宇宙人だと名乗る。ヨシスケにとって 不思議でいつもとちょっと違う一日が終わりを告げる。
街の外れにある掲示板でのやりとりを経て 何回か会う事を重ねていくヨシスケとミズサ。ミズサに「なぜ風俗嬢をやっているのか」と問うと「自分が風俗を辞めると地球が滅亡すから」だという。恋心とも言えぬ特別な感情を抱きはじめていたヨシスケは風俗の仕事を辞めてほしいとお願いし、ミズサは辞めると約束をする。
ミズサが風俗を辞めたせいなのか、それとも偶然なのか、やがて【黒い物体】が地球を覆い始めた―――
『惑星ミズサ』
藤岡英樹 佐津川愛美 松浦祐也 入来茉里 宇野祥平 仙波和之 星野光代 沖正人 工藤正岳 ふみゃ 貝原恭平 中村義人(横道坊主) リリー・フランキー 監督・脚本:佐藤竜憲
2014年10月18日より公開中
http://planet-mizusa.jimdo.com