『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』初日舞台挨拶レポート!


前作が大ヒットロングランを記録した『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』が公開初日を迎え、本作の主役であり世界的なアートコレクターであるドロシー・ヴォーゲルと佐々木芽生監督が舞台挨拶に登壇した。(2013年3月30日 新宿ピカデリー)

インターネットを利用したクラウドファンディングで宣伝・配給費を募り、日本最高額14,633,703円を記録(915人の出資者)を達成したことでも話題となった本作。上映後、あたたかい拍手で迎えられた監督は「皆さんからの資金のご協力という“贈りもの”をいただいたので、映画を完成することができました。」と、感謝の気持ちを伝えた。

夫のハーブと一緒に、美術史の歴史の1ページを築き上げた世界的アートコレクターであるドロシーは、77歳ながら初来日が実現。日本については聞かれると「好きな食事は、吉野家の牛丼です。あと、日本がこんなに寒いと思わなかったので、ユニクロで今着ている上着を買いました。」と、庶民らしい一面をのぞかせて会場を笑わせた。また、ハーブとの1番の思い出は何かという質問に対しては「2人で一緒に経験したこと全てが素晴らしいことでした。残念ながらハーブは亡くなってしまったのですが、彼の魂はいつも一緒についてきてくれているのだと思います」と話した。

最後にドロシーは「アリガトウ、イタダキマス、サヨウナラ、カンパイ」と覚えたばかり の日本語を次々と話し、「これしか日本語を話せないけれど、今日は楽しかった。ありがとうございました」と、元気な様子で会場をわかせ、監督と共に「皆さんのお力をお借りして、この映画のことをお伝えいただければ嬉しいです」と締め括った。

 取材・編集 佐藤久美

【作品紹介】
ごく普通の一般市民でありながら世界有数のコレクションを保持し、ついにはアメリカ国立美術館にそれらを寄贈するまでに 至った有名アートコレクターのハーブ&ドロシー夫妻。コレク ション開始から半世紀を経て、5,000点近くの膨大な作品群は、 全米50の美術館に50作品ずつ寄贈されることになる。この前代未聞のアート寄贈計画のゆくえを追ったドキュメント。

『ハーブ&ドロシー ふたりからの贈りもの』
公式HP http://www.herbanddorothy.com/jp/
2013年3月30日(土)より新宿ピカデリー、東京都写真美術館ほか、全国順次ロードショー!
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