ジャパンプレミアにミシェル・ヨーと、リュック・ベッソン監督登場!
『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』(7月21日公開/配給:角川映画)で、アウンサンスーチーを演じたミシェル・ヨーと、リュック・ベッソン監督が来日し、ジャパンプレミアが行われた。
ビルマ民主化運動のリーダーであり、1991年にアジア女性としては初のノーベル平和賞を受賞し、4月1日のミャンマー議会補欠選挙で見事当選したアウンサンスーチーの半生を描いた物語。
日本の皆さんに一言ご挨拶をお願いします。
ミシェル・ヨー(以下:ミシェル) : おはようございます。私はミシェル・ヨーです。(日本語)
リュック・ベッソン監督(以下:監督): 皆さんこんにちは。30年来、日本には何度も来日しています。去年の3.11直後にも来日しています。良い時も悪い時もみんなといたいと思っています。なぜなら、日本は私の二つ目の祖国だからです。
映画の製作までの経緯とミシェルをスーチー役に抜擢した 経緯について。
監督: これから上映があるので、あまり深く話してしまうとよくないですが、実はミシェルがこの脚本で僕にプロポーズしてくれたんだ。当時フランス映画業界は厳しく、私は無職でした。ミシェルはプロデュースを頼んでくれましたが、私は脚本を読んで泣き、ぜひ監督をしたいと言ったんです。
撮影中にお会いしたスーチーさんとの秘話について。
ミシェル: 何度か会っています。一度目は2010年の11月の撮影中に。バンコクで聞いて、みんなで飛行機で会いに行こうとしたがビザが下りたのは私だけでした。監督はもう少しで大きなシーンがあるからとスケジュールを気にしていましたが、私は行きました。とにかく非常に興奮し、実際に自宅に向かう車ではシュールな気持ちがしました。なぜなら今映画で撮っている自宅の前はセットと同じものだったからです。私はまるでその場所を知っていたかのように家に入りました。初めて彼女に会った時、挨拶をしていいのか、深々とお辞儀をすればいいのか・・・どうしていいか分からず戸惑っていたら、彼女は大きく手を広げて私を抱きしめてくれました。本当に素晴らしいひと時を過ごせました。
監督: ミシェルが彼女と会った数週間後に私は会いました。ミシェルが言っていたように、セットと同じものがそこにはありシュールな気持ちでした。そして、自分が映画で撮っている「The Lady」(ミシェル)と本物の“The Lady”(スーチー女史)が夢か現実か分からなくなるほど似ていて、彼女もまたミシェルそのものであり、非常に混乱して、シュールでした。人生、ビルマ、子供について語り合い、映画について聞こうと思っていましたが、話すのを忘れてしまったと後で思い出すくらいパワフルな人でした。
【ストーリー】
1988年、ビルマ――。英国で幸せな家庭生活を送っていたアウンサンスーチー(ミシェル・ヨー)は、母の看病のために久しぶりに祖国・ビルマ(現ミャンマー)に戻ることになった。そこで目にしたのは学生による民主主義運動を軍事政権が武力で制圧する惨状・・・。
そんな中、「ビルマ建国の父」と死後も多くの国民から敬愛されるアウンサン将軍の娘の帰国を聞きつけた民主主義運動家たちがスーチーの元に集まり選挙への出馬を懇願する。不安を抱きながらも民衆の前で立候補を決意するスーチーだったが、それは、ビルマを支配する軍事独裁政権との長い闘いの始まりであり、愛する家族とのひき裂かれた辛く厳しい人生の始まりを意味していた。
『The Lady アウンサンスーチー ひき裂かれた愛』
出演:ミシェル・ヨー、デヴィッド・シューリス 監督:リュック・ベッソン
2012年7月21日(土)角川シネマ有楽町、ヒューマントラストシネマ渋谷ほか 全国ロードショー