女子高生に魅せられた監督が描く!『オードリー』初日舞台挨拶
10年間一貫して女子高生を撮り続けてきた勝又悠監督の最新作『オードリー』の初日舞台挨拶が行われ、監督・出演者らが登壇した。写真左より監督の勝又悠、暮浩平、笠原美香、梶原ひかり、水野祐樹(2012年6月9日 K’s cinema)
劇場監督デビュー作『はい!もしもし、大塚薬局ですが』で注目を集めた勝又監督の最新作。ぴあフィルムフェスティバルPFFアワード2011で入選するなど高い評価を受け、遂に劇場公開となった。
笠原美香:「18歳のつもりで制服で来てしまいました。初めての主演でプレッシャーはありましたが、選ばれたからには一生懸命演じました。撮影中、監督には両手で数え切れないほど泣かされましたが、愛のある演出だったと思っています。でも何ですかね…言ってやるか。何回も泣かせやがってー(笑)もしかしたら最初で最後になるかもしれない主演映画です。若い方には主人公の気持ちになって、大人の方には昔の甘酸っぱい恋を思い出しながら楽しんでもらいたいです。」
暮浩平:「2人から想われる役だったので、まぁハレンチでしたね(笑)当時は自分も高校生だったので、演じやすい部分がありました。最近恋をしていない方には、キュンキュンしながら観てもらいたいです。」
梶原ひかり:「(恋のライバル役を演じたことについて)恋愛するときは絶対ライバルがいると思うので、普段通りに演じられました。監督の印象は、かっこよくて優しくて…そう言えって言われました(笑)ほとんど演技について言わなかったのですが、現場のことを一番に考えてくれて、どうしたら作品が出来上がっていくのかを頭で計算できるスマートな監督だなって思いました。2年も前に撮影しましたが、今でも過酷だったことは覚えています。その甲斐があって、いろんなところで評価を受けて初日を迎えられたことが本当に幸せです。」
水野祐樹:「唯一10代ではなかったのですが、皆さんの役作りに入っている瞬間は年齢関係無く勉強になりましたし、オフの10代の女の子の瞬間は微笑ましかったですね。作品の中の自分は、今より10キロほど痩せているので、そこも楽しんでもらえたらと。ぜひ、笠原さん演じる優子に感情移入して観て欲しいです。」
勝又悠:「僕は制服を着た女子校生を10年間撮っていますが、彼女たちは制服という戦闘服を着て世間と戦っている。大人たちには絶対に敵わない存在です。この作品は青春・恋愛映画とカテゴライズされますが、僕は“女子高生の戦争映画”と思って作っています。戦争に行って、思春期という道を歩いていく少女の映画です。その辺を頭に入れて観ていただければと思います。」
【ストーリー】
大森優子は郊外に住む18歳。文化祭を目前に控えた高校3年の秋。同じクラスの石塚絵里と小浜志保の仲良しグループで過ごすことが楽しい毎日。優子は親友の二人にも打ち明けていない、密かな片思いをしていた。相手は同じクラスの遠山健太。しかし、予想外の展開が起こる。絵里が遠山のことを気になると言い出したのだ。さらには数日後の文化祭で告白するとまで言う。内心気が気ではないが、口では絵里の恋を応援すると言ってしまう優子。そんなある日、絵里からとんでもない頼みごとを持ちかけられた。「文化祭までの間、遠山と付き合って、彼の好みをリサーチして!」絵里と志保に押し切られ、優子は思いもよらぬ形で遠山と付き合うことになる。期間限定の恋が始まった
『オードリー』
監督:勝又悠
出演:笠原美香、梶原ひかり、暮浩平
配給:キュリオスコープ
ⓒSTROBO RUSH
公式HP http://audrey-movie.com/
※現在、公開劇場では制服映画にちなんで制服(学生服)着用者の入場料が500円均一となる割引サービスを実施
2012年6月9日(土)より新宿K’s cinema、小田原コロナワールドにて公開中!
取材・編集 佐藤久美