役所、宮崎らが登壇『わが母の記』初日舞台挨拶
日本の家族の愛に、世界が泣いた!
第35回モントリオール世界映画祭 審査員特別グランプリを受賞した『わが母の記』が初日を迎え、舞台挨拶に役所広司、樹木希林、宮崎あおい、南 果歩、ミムラ、菊池亜希子、原田眞人監督が登壇した。(2012年4月28日 丸の内ピカデリー)
Q. 映画の中で息子と母を演じていますが、この映画を通じて、何かご自身のお母様への想いを思い出すことなどありましたか?
役所広司(以下 役所):もちろん撮影の時には樹木さんを母親だと思っていますが、台本を読んでいる時などは、ふと自分の母親を思い出しました。忘れていたことも改めて思い出すことが出来ましたね。
樹木希林:私は息子がいないので分かりませんが、実際に役所さんみたいな息子がいたらどんどん働かせようと思います(笑)。
Q. 役所さん、樹木さんと共演されて、いかがでしたか?
宮崎あおい:希林さんとは今回、初めてご一緒させていただいたのですが、現場でどんどん体が小さくなっていったり、日によって体の大きさが変わるのを身近で見ることが出来たのは貴重な経験でした。
役所さんは、11~12年ぶりくらいにご一緒させていただきました。その時は私もまだ子供で、夏休みの宿題などをやっていたくらいで、こうして大人になって、またご一緒させていただくことになり、ほっとするというか、また同じ場所に立てることが幸せだなと思いました。
Q. 役所さんは、内閣府による<春の紫綬褒章>を受章されましたが、一言頂戴できますでしょうか?
役所:本当にありがとうございます。宣伝部が「発表は今日にしてくれ」と言ったわけではないんですが、この『わが母の記』の初日という日に、こういった素晴らしい賞もいただくことが出来て、本当に今まで仕事をしてきた関係者やスタッフ、そして『わが母の記』の皆さんのおかげだと思っています。
Q. 最後に、一言いただきたいと思います。
役所:樹木さんをはじめとして、映画を作る仲間や俳優さんが本当に素晴らしかったです。こうして女優さんに囲まれて、今まで経験したことのない華やかな現場となりました。
こういった、若い人も楽しめる、こんな映画もあるんだよってことも感じてもらえたら嬉しく思います。
【ストーリー】
昭和39年。幼少期、兄妹の中でひとりだけ両親と離れて育てられたことから、母に捨てられたと思い続け、生きてきた小説家・伊上洪作。
父が亡くなり、残された母の暮らしが問題となり、長男である伊上は、妻、琴子ら3人の娘たち、そして妹たちに支えられ、ずっと距離をおいてきた母・八重と向き合うことになる。老いて次第に失われていく母の記憶。その中で唯一消されることのなかった、真実。ずっと伝えられなかった想いが、50年の時を越え、母と子をつなぐ…。
『わが母の記』
出演:役所広司、樹木希林、宮崎あおい、三國連太郎、南 果歩、キムラ緑子、ミムラ、菊池亜希子、三浦貴大、真野恵里菜、他 監督・脚本:原田眞人
公式サイト http://wagahaha.jp
大ヒット上映中 (C)2012「わが母の記」製作委員会