涙の舞台挨拶!『どんずまり便器』
渋谷・ユーロスペースで『どんずまり便器』(小栗はるひ監督作品)が4月14日より公開になり、初日舞台挨拶には、菜葉菜、中村邦晃、菅原佳子、菅田俊、小栗はるひ監督が登壇した。
菜葉菜(主人公・ナルミ役)
この作品を撮影したのはもう3年近く前になるのですが、当時私は凄くもやもやした時期でいつも何か胸に抱えていて、それを吐き出したいけど吐き出すことができませんでした。そんな時に小栗監督とこの作品に出会いました。この役は自分自身が凄く投影されていて、演じていく中で少しずつ胸の中にあったもやもやとしたものを吐き出していくことができました。
今朝、小栗監督から「ナルミが菜葉菜さんで本当に良かった」というメールを頂いて本当に嬉しくて。(涙ぐむ)私も小栗監督に出会えて本当に良かったし、どうしようもないナルミなのですが監督と二人で作り上げていけたと思います。今まで色々な役を演じてきましたが、自分がありのままに入っている役は初めてで、この映画は私にとっても特別なものになりました。どうしようもなく汚くてぐちゃぐちゃしたナルミですが、観て頂いて少しでもナルミを感じてもらえれば幸せです。
中村邦晃(ナルミの弟・圭役)
オーディションの場で小栗監督とこの作品に出会ったのですが、荒々しいのですが熱いパワーを持った脚本で、オーディションでやった演技も今までに感じたことが無いくらい楽しく演技が出来ました。絶対に出演したいと思っていたら、監督から「お願いします」という連絡があって凄く嬉しくて。脚本のパワーに負けないくらい熱の入ったお芝居が出来たらなと思って演じました。その熱が皆さんに伝わればいいなと思います。
小栗はるひ監督
監督である自分が何を言えるかと言いますと、役者さんの身体を借りてでしか表現ができないのですが、素敵な役者さん、そして仲間に巡り会えて本当に幸せです(終始涙ぐむ)。
【ストーリー】
幼いころに両親をなくしたナルミと圭は、忘れられない二人の「秘密」を抱えたまま大人になった。自堕落な生活を送るナルミとは反対に、圭は恋人・カナとの堅実な生活を望む・・・。「弟は私だけのモノ」ナルミは圭を取り戻そうと、カナに「秘密」を告げる。明らかになる姉弟の過去。
歪んだ愛はどんずまったまま・・・。傷だらけのナルミの人生は続いていく。
『どんずまり便器』
キャスト:菜葉菜、中村邦晃、菅原佳子、宇野祥平、
玄覺悠子、菅田 俊 監督:小栗はるひ
2012年4月14日(土)より 渋谷・ユーロスペースにて3週間のレイトショー公開中。