『映画馬鹿のススメ』
我らは映画馬鹿である。そんな彼らが集う秘密の一夜
2012年1月28日(土)、バンタンデザイン研究所学生有志による上映会『映画馬鹿のススメ～80ｓ⇒90ｓ PFFリバイバル上映～』が開催される。
映画のフィルム撮影はコストが掛かるうえ、現像するまでどの様に映っているのか分からないので、慎重かつ繊細に行われてきた。一方、自主制作でもクオリティーの高い作品を低コストで制作・発信することが可能になったデジタル撮影では、その発展により制作者側の“覚悟”が失われているように感じる。そこで本上映会ではフィルムからデジタルへの技術変化を経験し、インディーズ映画界の登竜門的映画祭であるPFF(ぴあフィルムフェスティバル) で受賞した経歴のある監督の自主制作作品を上映し、フィルム撮影の“覚悟”とデジタル撮影の“表現・発信の自由さ”を再発見し、“デジタル撮影における自主制作の可能性”を導き出したいという思いが込められている。
『雨女』 矢口史靖監督作品(18：00～) 1990年PFFアワードグランプリ作品
降りしきる雨の中、他人の迷惑をもかえりみず突っ走る常軌を逸した2人の女。生きるためには畑を荒らし、スーパーを襲い、牛をも殺す。雨が降る限り続く2人の奇妙な共同生活。何故？そして、晴れたとき2人はどうなるのか？そんな観客の疑問にはおかまいなく映画は疾走する。
『夕辺の秘密』橋口亮輔監督作品(20：00～) 1989年PFFアワードグランプリ＆最優秀女優賞受賞作品
伊藤、吉田、奸原、春美は高校の同級生。伊藤は親友の吉田に秘かに想いを寄せている。吉田はそんな伊藤の気持ちを、困惑する風でもなくただ自然に受けとめている。ところが吉田の家に集まったある晩、春美が勢いで言った「伊藤君って吉田君のこと好きなんでしょ」という言葉によって、彼らの心の中に波紋が広がり始める。思春期の心の微妙な揺らぎを、丁寧かつ大胆な手法で描く。
※橋口監督本人所有の8ｍｍフィルムで上映のほか、本年度PFFアワードグランプリ受賞の北川仁
監督とのトークショーを予定。
『電柱小僧の冒険』塚本晋也監督作品(21：40～) 1988年PFFアワードグランプリ作品
背中に大きな電柱が生えているため、昔から“電柱小僧”といじめられている孤独な少年。彼はある日突然、吸血鬼グループが人類を支配しようとする恐るべき未来へタイム・トリップしてしまう。そこで彼を待ち受けるのは!?アニメーションの手法を駆使した血と汗と涙のSEXとスピーディな演出がド肝をぬく近未来オリエンタルSF巨編。
『映画馬鹿のススメ～80ｓ⇒90ｓ PFFリバイバル上映～』
日時：2012年1月28日(土)17：30～23：00(予定)
場所：オーディトリウム渋谷
料金：前売り・当日共に各回 学生1000円、一般1300円
詳細は公式HPにてご確認ください。 http://www.facebook.com/eigabakanosusume
2012年1月28日(土)オーディトリウム渋谷にて1日限りの特別上映！
主催：映画馬鹿のススメ上映実行委員会
【タイムテーブル】
17:30～ 開場・チケット販売開始
18:00～ 矢口史靖監督『雨女』
20:00～ 橋口亮輔監督『夕辺の秘密』
20:55～ ゲストトーク（橋口亮輔監督×北川仁監督 新旧PFFアワードグランプリ対談）
21:40～ 塚本晋也監督『電柱小僧の冒険』
※各上映は完全入れ替え制となります。
※上映ならびにイベント・ゲストは、予告なしに変更の可能性がありますので、ご了承ください。
