長澤まさみ、満島ひかり、土屋太鳳が受賞『第9回TAMA映画賞』授賞式
「第27回 映画祭 TAMA CINEMA FORUM」にて日本で最も早い映画賞である「第9回TAMA映画賞」の授賞式が行われた。(2017年11月18日 パルテノン多摩)
2016年10月から2017年9月に劇場で公開された作品が選考対象となり、『トリガール!』の土屋太鳳・間宮祥太朗・高杉真宙、『散歩する侵略者』の長澤まさみ・高杉真宙、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の池松壮亮・石橋静河など共演者同士での受賞ラッシュとなった。
最優秀新進女優賞 土屋太鳳(『トリガール!』『PとJK』『兄に愛されすぎて困ってます』『金メダル男』)
土屋 映画の扉を叩いてから12年。本当にたくさんの言葉に出会いました。温かい涙が心から溢れる言葉もあれば、冷たい涙が心をえぐる言葉もあって(涙)。いつの間にかでこぼこの心になっていましたけれど今回の受賞理由にいただいた言葉は「それでいいんだよ」と包み込んでくださるような、背中を押してくださるような言葉でした。この言葉を胸にこれから女優として歩いていきます。
MC 今後、挑戦したい役は?
土屋 どんな役でも演じきれる女優になりたいなと思います。
最優秀新進男優賞 間宮祥太朗(『トリガール!』『帝一の國』『劇場版 お前はまだグンマを知らない』『闇金ウシジマくん ザ・ファイナル』)
間宮 映画に育てられて、映画がなければ僕はこの仕事をすることにはならなかったんですけども、15歳で仕事をはじめて初めて賞をいただいて本当に幸せです。鳥人間コンテストと映画作りは似ているなと思って。パイロットはエンジンで花形が設計士だと聞きました。みんなで1つの目標に向かって作り上げるところがとても似ていると思いました。そして土屋太鳳さん、高杉真宙さんと共に受賞できたことを本当に幸せに思います。
MC 現場では下の名前で呼び合うくらいの仲だったそうですが。
間宮 (土屋に対して)下の名前で呼んでくれ、敬語はやめようということを言ったら、その後にニュースで取り上げていただいて。土屋さんに「下の名前で呼ぶことがこんなに問題になるとは思わなかった」と言われました(笑)
最優秀新進男優賞 高杉真宙 (『逆光の頃』『散歩する侵略者』『トリガール!』『想影(おもかげ)』『ReLIFE リライフ』『PとJK』)
高杉 ここに立って、改めてもっと頑張らなきゃなと強く思いました。沢山の映画に出させていただいて色んな役を演じさせていただいて、めまぐるしい毎日ですごく充実していて楽しい日々でした。もっともっと貪欲に成長していきたいなと思います。
最優秀女優賞の長澤まさみが「この賞をいただけたことで、まだまだお芝居を頑張っていきたいなという気持ちになりました。これからも頑張ります」と意気込みを語り、同じく最優秀女優賞の満島ひかりは「私は第1回の最優秀新進女優賞をいただいていて、その時とは様子が違って色んなことがスムーズで。楽屋に映画祭のマカロンが置いてあったりで、ちょっと余裕があるなと感じました(笑)」と当初との違いで会場を沸かせた。
また、最優秀新進女優賞の石橋静河は「映画の世界に入って間もないんですけど、人と作品との出会いに本当に恵まれているなと感じます。本当に嬉しいです」と喜びをあらわにし、最優秀男優賞の池松壮亮は「自分にはこの賞が恐れ多くて、ちょっと坊主にしてきました」と笑いを誘った。そのほか、最優秀作品賞である『散歩する侵略者』の黒沢清監督、『映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ』の石井裕也監督なども登壇した。
取材・スチール撮影 南野こずえ
「第27回 映画祭 TAMA CINEMA FORUM」
11/18(土)~11/26(日)開催