『在りのままで咲け』『在りのままで進め』公開記念舞台挨拶



2024年7月17日、シネマ・チュプキ・タバタにて、短編作『在りのままで咲け』と長編作『在りのままで進め』の公開記念舞台挨拶が開催。原案・企画・プロデュース・主演の水村美咲、脚本を手掛けた桑江良佳、松本動監督が登壇した。

水村の仲間内で、30歳を機に女優業に区切りをつけるケースが多かったことをきっかけに、夢を持つすべての女性とその家族に向けて製作された2つの作品。
女優と子育てに奮闘する、水村演じる母親が自分らしく夢に向かって進もうとする想いが共通のテーマ。『在りのままで進め』では、映画界でそれぞれの立場で働く人々の理想と現実との間で苦悩する様もリアルに描かれている。

水村と桑江の出会いはSNS。「インスタで『在りのままで咲け』を書いていただける脚本家さんを紹介してくれませんかと、ゆるい募集をかけたらつながったのが桑江さん。途中で長編も撮ることになったにもかかわらず、最後までついてきてくださったのがありがたかった」と水村は振り返る。

作中には桑江のこだわりが散りばめられているという。『在りのままで進め』に登場する映画監督の代表作に『サニーボーイの心臓』があるのだが、桑江は「僕の好きなブランキ―ジェットシティの曲名をふたつつなぎ合わせました」と種を明かした。
「もうひとつ言うと、主人公の女性3人の名前。浅井美奈、中村マコ、そして水村さんがこだわってつけた和泉京華。ブランキ―ジェットシティのメンバーで揃えたかったので、和泉ではなく照井とつけたかった。心残りです(笑)」

今回の作品において、桑江は脚本だけではなくアソシエイトプロデューサーとしても腕を振るった。
「現場ではプロデューサーのポジションで、いろいろ回してくだっていました。脚本家さんが現場に入ることはあまりないのですが」と語る水村に、松本も「まぁ、ないね」と同意。

「僕が担当した作品は、すべて現場に入っています。天候や現場の状況の問題で、どうしても撮れないことが発生するもの。そんなときにシーンの意図を一番理解している脚本家が現場にいれば、意図を崩さずに書き換えられるという利点があるからです」

実際、『在りのままで咲け』の現場で天候アクシデントに見舞われたものの、適切な対処によって魅力あるシーンに仕上がったと3人は語った。

本作の上映はシネマ・チュプキ・タバタで、7月24日12時30分・15時30分開始の2回のみ。

取材・撮影 シン上田

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