ロッテルダム国際映画祭 最優秀作品賞『莉の対』、テアトル新宿にて上映決定!
舞台を中心に活動している俳優・田中稔彦(たなか としひこ)が初監督・脚本を手がけた映画『莉の対』(れいのつい)が、「第53回ロッテルダム国際映画祭」にてタイガーコンペティション部門の最優秀作品賞(タイガー・アワード)を受賞(現地時間2月2日)。
待望の国内上映について2024年5月31日(金)よりテアトル新宿にて1週間限定の上映が決定。
日本人では史上初となる単独のタイガー・アワードを受賞した同映画祭では、会期前に一般上映(全3回)がすべて売り切れるなど、受賞前から注目を浴びていた本作。東京と北海道を舞台に出会うはずの無かった二人の男女の物語であり、とりまく周りの人たちも様々な問題を抱えていることを映し出し、人間の脆さや弱さを自然の美しさと対を成すように描いた190分のヒューマンドラマとなっている。
3時間超えという上映時間である意味と、作品に込められた思いをぜひテアトル新宿のスクリーンでご確認いただきたい。
「第53回ロッテルダム国際映画祭」の審査員であるマルコ・ミュラーは、最優秀作品賞の受賞理由について、「彼の強みは俳優を中心とし、共に作品を作り上げる環境を築き上げたこと。また、ストーリーを観客に伝えるための細心の注意力。そしておそらく最も重要な点として、様々なロケーションの魅力が徐々に発揮されていく中、全体の構造の中で、本来は自然の力に飲まれるはずの演技に、自然な役割を果たさせている彼のセンスが挙げられます。人は常に外の世界の脅威に脅かされているという示唆で、作品はエンディングを迎えます。それでも、人は共に生きていくことを選ぶかもしれない」と述べている。
また、ロッテルダムにいる“チーム莉の対”からも応援コメントが届いた。
■オランダで人々の共感を生んだこの作品。美しい自然とは対照的に、人間の複雑な心の揺れを描いていて、映像から目が離せませんでした。日本でもこの物語が多くの人に届きますように。上映決定おめでとうございます!(ライター コセサユリ)
■『莉の対』、テアトル新宿様にての上映決定おめでとうございます。北海道からロッテルダム、そしてまた日本へと、カメラ一台から動き出した物語は、これからも沢山の人の心を動かすものと信じています。日本初公開、待ち遠しいです!(通訳 国森潮音)
文 南野こずえ
『莉の対』(れいのつい)※英題『Rei』
上映時間:190分
キャスト:鈴木タカラ、大山真絵子、森山祥伍、池田彰夫、勝又啓太、田野真悠、菅野はな、内田竜次、築山万有美/田中稔彦
公式HP:https://reinotsui.com
2024年5月31日(金)より、テアトル新宿にて1週間限定上映 ほか全国順次公開