菅田将暉、役所との共演に「最高です!」『銀河鉄道の父』完成披露試写会
映画『銀河鉄道の父』完成披露試写会が行われ、主演の役所広司をはじめ、菅田将暉、森七菜、豊田裕大、坂井真紀、田中泯、成島出監督が登場した。(2023年4月5日イイノホール)
今もなお唯一無二の詩や物語で、世界中から愛されている宮沢賢治。だが、生前の彼は無名の作家のまま37歳という若さで亡くなった。彼が世に知られるようになったのは、彼の死後もその才能を信じ続けた家族が、賢治の作品を諦めずに世に送り続けたためである。
そんな賢治が「ダメ息子だった!」という大胆な視点から、賢治への無償の愛を貫いた宮沢家の人々を描き、第158回直木賞を受賞した「銀河鉄道の父」(著:門井慶喜)。歴史のスポットライトの陰にいた賢治の家族への丹念なリサーチを実らせ、「見たこともない賢治の物語」「深い愛に涙が止まらない」などと絶賛された傑作小説の映画化が実現した。宮沢賢治の父・政次郎に扮するのは名俳優・役所広司。透き通ったガラスのように繊細かつ無邪気な青年期の賢治を菅田将暉が演じる。
MC:お二人は初共演になるんですよね?いかがでしたか?
役所:最高です!
菅田:最高です!
役所:もともと菅田ファンでしたし、いつか一緒に現場に立ちたいなって。宮沢賢治という役が菅田君以外には思いつかないぐらい合っている役だなあと思っていました。
MC:菅田さん、そう言われていかがですか?
菅田:恐れ多いですね。役所広司教なんで、僕も。本当にこんな幸せな時間は無い、っていう感じでした。
MC:楽しかったですか?共演されて。
菅田:楽しかったです。本当に。
役所:喧嘩もしなくてね。
MC:それぞれ実在していた人たちというものを演じたわけですが、何か役作りをする上で準備されたこととか、具体的に教えていただいてもよろしいでしょうか。
役所:役作り…やっぱり原作や脚本を読み込むことと、あと今回は方言ですね。花巻弁をできるだけ花巻の人たちに笑われないぐらいのレベルまでいきたいなと思いました。あとはですね、現場に行ってこの家族たちの顔を見たり台詞を聞いたりしながら、そういう事をしながらだんだんと政次郎という役が出来上がった気がします。
MC:花巻弁は確かに大変だったと思いますが、菅田さんはどうでしたか?
菅田:そうですね、今回はやることが沢山あったんで、言葉もそうですしチェロもそうですし。書く作業であったり、お経の唱え方であったり。色々させていただきました。
映画のワンシーンで賢治がチェロを弾く音が菅田の実演であることが明かされ、菅田は「ちゃんとサントラとかにも入れてほしい」と本音を吐露。役所は当時の菅田を「チェロの練習をしていた時は、ヘトヘトの顔をしてた。でも本番のころはもう見事!感動しました」と絶賛。温かい雰囲気の中、『銀河鉄道の父』完成披露試写会は幕を閉じた。
取材 福井原さとみ
『銀河鉄道の父』
5月5日(金・祝)より全国公開
©2022「銀河鉄道の父」制作委員会
配給:キノフィルムズ