中村倫也、とにかく見ろ！って言えるような作品『ハケンアニメ！』公開記念舞台挨拶
映画『ハケンアニメ！』公開記念舞台挨拶が行われ、主演の吉岡里帆をはじめ、中村倫也、柄本佑、尾野真千子、高野麻里佳、吉野耕平監督、ジェニーハイの小藪千豊、川谷絵音、新垣隆、中嶋イッキュウが登場した。（2022年5月21日 丸の内TOEI）
企画の立ち上げから7年の月日をかけた壮大なプロジェクトである、映画『ハケンアニメ！』本作品は直木賞＆本屋大賞受賞作家・辻村深月のお仕事小説。2012年より女性誌「anan」にて約2年間連載され、2014年に書籍化、本屋大賞第3位にランクインした話題作である。
主演を演じるのは吉岡里帆。明るく元気な笑顔を封印し、メガネにパーカーという地味ないでたちで、仕事に打ち込む「現場女子」を熱演。対する天才監督・王子を演じるのは中村倫也。かつて伝説の作品を生みながらもその後はヒット作を出せず、葛藤を秘めながらも表面上はエキセントリックに振る舞う難役を見事に演じている。
大手アニメ会社で働く斉藤瞳(吉岡里帆)は、公務員からアニメ業界に飛び込んだ異色の経歴の持ち主。『サウンドバック 奏の石』で念願の監督デビューが決まり、このチャンスに勝負を賭ける気合は十分だが、制作現場には早くも暗雲が立ち込めていた。
そんな瞳の前にライバルとして立ちはだかったのは、瞳がアニメを志すきっかけにもなった天才アニメ監督・王子千晴(中村倫也)の『運命戦線リデルライト』。
かつて自分が受け取った夢のバトンを次の世代へつなげるためにも、超えるべき存在になった王子に瞳は宣言する。「私、負けません。視聴率から何から全部勝って、ハケンをとります！！」瞳の真っ直ぐな熱意は次第に周囲を巻き込み、視聴者の心も動かしていくーー。
MC:改めて皆さん、ご自分たちが出演した映画が公開して振り返ってどんなお気持ちか伺いたいと思います。まずは吉岡さんお願いします。
吉岡：もう、プロデューサーの方が7年かかったとおっしゃっていたので、そんなに長い年月をかけて作る映画ってそうそう無いと思いますので、チーム一同で、公開できたのが奇跡と思えるようなそんな1本になったのかなと私は感じています。
MC：中村さんはどうでしたか？
中村：いやあ、もう嬉しいですよね。僕も試写を見てから、早く皆さんに佑の役のずるかっこ良さと、あと、なんといっても真千子姉の入浴シーン。本当に色んなところでこの映画のことを喋ってきてるんですけど、どうとか言わなくても、とにかく見ろ！って言えるような作品に吉野の耕ちゃんがしてくださったんで。それに尽きますかね。
MC：ずるかっこいいって言われてますよ。佑さんはいかがですか？
柄本：僕も言わせていただくと、倫也くんのズルボディ。あのボディはいい！風呂上がりのね、王子監督。説得力がありますよね。こもってアー！ってなってるね。あれでバキバキとかなってたら、そんなんないだろ、ジムとか行ってないんだからっていうね。
中村：そういわれちゃいますからね、やっぱりね。モテない設定なのにバキバキの奴とかね。
柄本：そう、一瞬ひいちゃうから。あれは説得力がありました。王子監督として。
MC：続いては尾野真千子さん、いかがでしたか？
尾野：ねえ、楽しかったねえ。
中村：保母さん？
柄本：それで喋ってるつもりか？（笑）
尾野：喋ったじゃん！
中村：真千子姉の気持ちが聞きたい。
尾野：私はね、本当に見てて、里帆ちゃんと一緒に頑張った感じがしたから。すごい頑張ってるから「私も一緒に頑張ろう！」って気持ちになっちゃって、見てる最中。そんな気持ちになっちゃったわけ。
中村：なるほどね、エネルギーをもらえたと。
MC：そして、アニメに声を吹き込んでいた高野さん、お願いします。
高野：私の役柄はオーディションだったんですが、吉野監督がオーディションの段階でたくさんリサーチをしてくださったおかげで、私も自分の業界の特殊さを表現の一つに加えることができたかな？と思っているんですけども。お仕事映画としてもたくさん勉強になるんじゃないかなって思いました。
イベントの途中、主題歌を担当したジェニーハイのメンバーが登壇。メンバーの１人・お笑いコンビ・野生爆弾のくっきーは登壇できなかったが、等身大パネルが設置され会場の笑いをさらっていた。
取材 福井原さとみ
『ハケンアニメ！』
配給：東映
（Ｃ）2022映画「ハケンアニメ！」製作委員会
全国公開中