長谷直美、『太陽にほえろ』の共演者にお声がけしました『悪い女はよく稼ぐ』記者会見
『悪い女はよく稼ぐ』の記者会見が行われ、主演の長谷直美、水口晴幸、熊切あさ美、原隆仁監督が登壇した。(2019年5月23日 Base KOM)
コンゲーム・エンターテイメントムービー『悪い女はよく稼ぐ』。
偽造パスポートで、ニューヨークから東京へ舞い戻った女詐欺師、水嶋忍(長谷直美)。
かつて恋人だった伝説の地面師、椎名(水口晴幸)の協力で、日本でも詐欺を働くことに。
そして、女の色気を武器にする詐欺師、美和(熊切あさ美)と手を結び、ヤクザを相手に大きな詐欺を仕掛けるのだが……。
「還暦を超えて主演を演じさせていただいて、幸せいっぱいです」と、長谷は初主演作品が公開される喜びを語った。
本作の出演者は、かつての人気刑事ドラマ『太陽にほえろ』で、長谷と共演していた竜雷太、西山浩二、青木英美といった顔ぶれ。原監督も『太陽にほえろ』で助監督を務めていた。気心の知れた仲間たちによる作品といえる。
「昔は竜雷太さんが怖くて、近づけなかったんです。でも、本当にビックリするぐらい丸くなられて」と振り返る長谷に、「竜さんが怖い人だとは知らなかったので、全部のシーンを撮り終わってから聞いてよかったです。でも、凄い優しい方でした」と驚く熊切。竜を騙そうと迫る熊切のセクシーシーンも見どころのひとつである。
長谷の元恋人を演じた水口は久々の映画出演。「監督に自由にやらせてもらえた」と楽しむことができたという。
「プログラムピクチャーのような気軽に見れる映画を作りたい」というコンセプトで撮ったと語る原監督。「みんな芝居が本当にうまい。89分観ていて飽きない」と、理想通りの作品に仕上がったと断言した。
ちなみに、映画の中で水口が乗っている車は原監督の私物。最初の持ち主が高倉健、次は千葉真一、そして原監督の手に渡ったという。
他にも、松田優作のレコードジャケットや沖雅也の直筆サインがスクリーンに登場するなど、遊び心が随所に散りばめられている。『太陽にほえろ』ファンならもちろんのこと、知らない世代でも楽しめる作品だ。
取材・撮影 シン上田
『悪い女はよく稼ぐ』
6月8日から21日まで新宿K’s CINEMAにてレイトショー公開
製作・配給:ピープス