高杉真宙、生きている感じがした瞬間だった『ギャングース』初日舞台挨拶

2018/11/242021/02/14

映画『ギャングース』初日舞台挨拶が行われ、高杉真宙、加藤諒、渡辺大知、林遣都、山本舞香、篠田麻里子、MIYAVI、入江悠監督が登壇した。(2018年11月23日　TOHOシネマズ日比谷)

「モーニング誌」（講談社）で2013年から2017年まで連載され、高い人気を獲得した漫画・肥谷圭介×ストーリー共同制作・鈴木大介による同名漫画を原作とした本作。
犯罪集団だけを標的とする窃盗“タタキ”稼業で過酷な社会を生き抜こうとする3人の少年たちの生き様と友情をリアルに描き、躍動感、爽快感溢れる青春エンターテインメントが誕生。

サイケ役を演じた高杉は「公開するんだなという感じがして気分が高まっております」と初日を迎えた気持ちを挨拶。続けて印象に残っているシーンについて問われると、「最初のタタキのシーンで霧がいっぱい出ているところがすごく好きで。どんどんテンションが上がっている感じになって、サイケももちろんそうですし、僕自身も“生きている感じがした瞬間”だったなと思います」と語った。

カズキ役の加藤は、半グレ集団のトップ・安達を演じたMIYAVIとの共演を振り返り、「オーラがすごくって！撮影中も安達そのものでいてくださって撮影中カメラがカット！ってなった瞬間にいつも氷をガリガリガリ！って食べられていたりとか、本当に強そうなんですよ。いつもぐるぐるぐるぐる歩いている感じとか本当に強そうでMIYAVIさん恐竜みたいでした」と述べ、加藤に「恐竜みたい」と言われたMIYAVIは「ぶっ飛ばすぞ！」と劇中の安達さながらの迫力を見せ、これには高杉はじめ他登壇者たちも爆笑。

初めてアクションシーンに挑戦したと言うタケオ役の渡辺は「カッコイイっていうか綺麗に見せるふりというか、パンチやキックとかじゃなくて、しがみついたり、地味に痛いリアルな喧嘩のシーンで。初めてのアクションシーンが泥臭い生々しいものになってすごいよかったなって思っています」と振り返った。

MIYAVIもアクションシーンを振り返り、「彼ら3人が本当にまっすぐぶつかってきてくれたんでそれを彼らの心の骨をどうやって俺が折るかみたいな、それがすごく肝だなと思いながらやりました」と語った。

入江監督と前作『ビジランテ』に続き2度目のタッグとなったアゲハ役の篠田は「初対面で見た時、“人見知りのおじさん”って思いました（笑）2作目になって、ようやく会話ができるようになったというか、ちょっとだけ目を合わせてくれるようになったんですが」と入江監督の印象を語り、さらに「入江監督の作品は特に配役がすごいなって思っていて。自分の中でも出せないブラックな部分を見抜いていたりとか、MIYAVIさんの安達役もピッタリでした！」と入江監督の見極める力を称賛した。

サイケたちにタタキの情報を渡す情報屋で道具屋の高田役を演じた林は「出演シーンもそんなに多いわけでなく、ちょこちょこ出てきては口数も多くなくみたいなところで、その得体の知れなさというか。でも、その裏稼業で一歩間違えれば命に関わるような仕事をしているという危ない雰囲気も出せたらなとやっておりました」と自身の役柄について述べる。続けて「現場で高杉くんと初めてお会いした時に、鬼気迫る雰囲気があって。『なんでも来い！』という感じだったので、怖さを出すために僕もちょっと上に立ちたかったんで、高杉くんに対して殴ってやろうと思って（笑）」と打ち明けると、高杉も「覚えてます！」と返答。「『殴っていい？』って聞いたら『なんでも来てください』と言われて。そのシーンがすごく好きなんですけど」とエピソードを明かした。

キャバ嬢・ユキ役を演じた山本は「キャバクラとかは行ったことがないので想像も全然できないし、所作とかも分からなかったので本物のキャバ嬢の方が周りにいたのでそれを見習い真似ていました。ピンヒールでの撮影が大変で…サイケを追いかけるシーンがあったんですが、そこはカットされました（笑）」と幻のシーンを暴露し会場を沸かせた。

最後に高杉は「この作品は自分が観た時に本当に衝撃で自分のいる世界なのに知らないことがこんなにあるんだと思ったり、それを僕らは伝えることができる職業だからこそ、伝えていきたいなと思い必死に演じました。自分の衝撃を皆さんに知っていただけるように努力してそんな映画になったんじゃないかと思っております。劇場を出る時に見える世界が変わっていたら嬉しいです」と映画をアピールし、渡辺と共に観客に手を振り笑顔で会場を後にした。

取材　本郷美亜

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