米アカデミー作品賞『スポットライト 世紀のスクープ』レイチェル・マクアダムス初来日!
数十人もの神父による児童への性的虐待を、カトリック教会が組織ぐるみで隠蔽してきた衝撃のスキャンダルを暴き、ピューリッツァー賞に輝いたボストン・グローブ紙の調査報道チームの軌跡を映画化。本年度アカデミー賞では、作品賞&脚本賞をW受賞した『スポットライト 世紀のスクープ』。本作でスポットライトチームの紅一点、サーシャ・ファイファーを演じたレイチェル・マクアダムスが待望の初来日を果たしました。(2016年4月16日 TOHO シネマズ 日劇)
レイチェル:とても興奮しています!コンニチワ、ジャパン。日本に招いていただきありがとうございます。如何でしたでしょうか??(会場からは拍手喝采)。本当に嬉しく思っております。今日はこの場をお借りしまして、地震のことに胸を痛めています。被害に遭われた方を思っていることを一言だけ、伝えさせてください。
MC:クオリティーの高さとレイチェルさんの演技の力、全てがエネルギッシュな作品だと感じました。
レイチェル:アリガトウ。みなさまのリアクション、本当に嬉しく思います。この作品は本当に重要で、何度でも語り、伝えるべき物語だと思っています。これだけ多くの方に支持されて本当に良かったです。
MC:今回は記者の役ですが、本来のスタンスである、話を聞き、言わずに待つ。その姿勢がとてもリアルに描かれていました。役作りはどのようにされたのでしょうか。
レイチェル:今回の役のサーシャさんとは、とても長い時間を一緒に過ごしました。彼女が本当に思いやりのある人だということは、みただけでわかったので、そこを演技に反映しようと思いました。事件の被害者の方々は“サバイバー”と呼ばれています。サーシャはその“サバイバー”が、辛い経験を全て話すことができる雰囲気を持っている人です。彼女と一緒にいると、私が彼女の話を聞くはずだったのに、いつの間にか自分の話を打ち明けてしまっていました(笑)。それこそが素晴らしいジャーナリストの条件なんだと思います。スポットライトチームがこれだけの体験を聞き出すことが出来たのは、やはり彼女のそういった力があったからだと思っていますし、一連の記事を公開するのに欠かせないものだったと感じています。
MC:そしてあの夜!オスカーナイトの時は、どんな気持ちで舞台にあがられたのでしょうか??
レイチェル:今まで生きて、本当に最高の夜の1つになりました!デート相手には母を連れていきました。受賞してほしいと願っていましたが、実際に発表された時には「ショック!」という感じで(笑)。わかりやすい派手な大作ではなく『スポットライト』のようなインディペンデントな映画が支持されたことが、心から嬉しかったです。こういったタイプの作品でもアカデミー賞を受賞できるんだということが、自分にとって大きな励みになりました。本当に素晴らしいひと時でした。
ここでレイチェルさんが大ファンという、片付けコンサルタントの近藤麻理恵さんが花束を持ってサプライズ登場!
レイチェル:今本当に、言葉を一瞬失ってしまったんですけれど、来てくださって本当にありがとうございます!近藤さんの本の大ファンでもありますし、人生を良いものにしてくださいました。本当に感謝しています。
近藤:私の本を読んでいただいたということで、今日お会いできて大変嬉しく思っています。ちなみにお片付けの方はされましたか??
レイチェル:え?!(笑)。実践してみています。シャツは学んだ通りに変えてみました。ソックスは今、頑張っているところです。ちょうど引っ越しをしようと思っていた時期に読んだので、参考書があってとても恵まれていたと思います。
近藤:実践してして下さっているので、嬉しいです。残りの片付けもぜひ!
レイチェル:約束します(笑)。
MC:最後に一言お願いします。
レイチェル:アリガトウ、アゲン。この『スポットライト』は、声なき者に声を与え、立ち上がることのできない人の代わりに立ち上がる、そういう作品です。皆さんが足を運んでくださったこと、支持して下さっていることに感謝しています。多くの方にみていただければと思います。
取材:佐藤ありす
【ストーリー】
2001年の夏、ボストン・グローブ紙に新しい編集局長のマーティ・バロンが着任する。マイアミからやってきたアウトサイダーのバロンは、地元出身の誰もがタブー視するカトリック教会の権威にひるまず、ある神父による性的虐待事件を詳しく掘り下げる方針を打ち出す。その担当を命じられたのは、独自の極秘調査に基づく特集記事欄《スポットライト》を手がける4人の記者たち。デスクのウォルター“ロビー”ロビンソンをリーダーとするチームは、事件の被害者や弁護士らへの地道な取材を積み重ね、大勢の神父が同様の罪を犯しているおぞましい実態と、その背後に教会の隠蔽システムが存在する疑惑を探り当てる。やがて9.11同時多発テロ発生による一時中断を余儀なくされながらも、チームは一丸となって教会の罪を暴くために闘い続けるのだった…。
『スポットライト 世紀のスクープ』
監督:トム・マッカーシー
脚本:トム・マッカーシー、ジョシュ・シンガー
出演:マーク・ラファロ、マイケル・キートン、レイチェル・マクアダムス、スタンリー・トゥッチ、リーヴ・シュレイバー
(C)2015 SPOTLIGHT FILM, LLC
4月15日(金)、TOHOシネマズ 日劇ほか全国公開!
http://spotlight-scoop.com/