染谷将太、前田敦子「転んだら殺される」プレッシャー『さよなら歌舞伎町』初日舞台挨拶
新宿・歌舞伎町のラブホテルを舞台に、不器用な男と女たちの再生と希望を描く『さよなら歌舞伎町』が初日を迎え、染谷将太、前田敦子、イ・ウンウ、南果歩、松重豊、樋井明日香、我妻三輪子、河井青葉、宮崎吐夢、廣木隆一監督が舞台挨拶に登壇した。(2014年1月24日 テアトル新宿)
主演の徹役には、若手実力派として『寄生獣』など次々と話題作に出演する染谷将太。相手役・沙耶にはトップアイドルから本格派女優の道を歩む前田敦子。そして群像劇を彩るのは、大森南朋、村上淳、松重豊、南果歩など豪華俳優陣。また、キム・キドク監督に見いだされた注目の韓国人女優イ・ウンウも体当たりで参加した本作。
「初日に、こんなに沢山の中で迎えられて嬉しい」と笑顔を見せた前田。南は「朝早くから映画館に足を運んでくれてありがとうございます。ヘビーな映画ですけど、夜観るのがピッタリ。そして、そのまま歌舞伎町に行っちゃってください!」と作品にかけてコメントした。
舞台挨拶の前半にだけ登壇した松重は、南と自転車に2人乗りするシーンについて「南果歩さんの脚力に助かった」と言うと、南は「(後ろに乗せている)松重さんは大きいので安定が悪いです」と微笑ましいやりとりを披露。
家出少女の役を演じた我妻は、家出経験があることが明らかになり「家出はあります……というか帰ってないんですよ、家出中みたいなもんで。(会場が)ザワザワしちゃいましたね。親子の関係は良好なので(笑)」と円満さをアピール。韓国から来日したイ・ウンウは、「初めは不慣れで非常に大変でしたけど、監督やスタッフが親切で楽しく撮影することができました」とニッコリ。
印象に残っているエピソードについて染谷は、「歌舞伎町のラブホテルで撮影していたんですけど、従業員の控え室から出るシーンで本物のお客さんと出くわして。従業員の格好をしていたので「失礼しました」と(会場笑)。なかなか経験できないことでした」と珍エピソードを語った。
前田が「新大久保の駅前を自転車の2人乗りで走るシーンがすごい清々しくて。やってて楽しかったです」と答えると、染谷は「ここで転んだら、全国のファンの人に殺されるんじゃないかと(笑)」との胸中であったことを明かした。
主題歌「Believe in love」を担当したmeg with SWEEPがお祝いに駆けつけ、花束を贈るサプライズが行われた。最後に「叶えたいこと、やりたいことは?」との質問に対して、「自分、夢とか持たない人なんで……“死ぬまで健康”ですね(会場笑)」とコメントした染谷に影響された前田は、「やりたいことは沢山あると思うんですけど、今まで健康診断を受けたことがないので、今年の前半までに人間ドックに行くことです」と意外な目標を宣言した。
取材・スチール撮影 南野こずえ
【ストーリー】
新宿 歌舞伎町のラブホテル。愛が見つからない大人たち、男と女が交錯する、かけがえのない1日。一流ホテルマンと周囲に偽るラブホテルの店長・徹。彼は有名ミュージシャンを目指す沙耶と同棲しているがちょっぴり倦怠期。
ある日、徹は、勤め先の歌舞伎町のラブホテルでいつもの苛立つ1日を過ごすはずだった。そこに集 まる年齢も職業も違う訳アリな男と女たち。彼らの人生が鮮やかに激しく交錯した時にあらわれる欲望や寂しさ、そして秘密とはー。
『さよなら歌舞伎町』
出演:染谷将太 前田敦子 イ・ウンウ/大森南朋/松重豊/南果歩
監督:廣木隆一 脚本:荒井晴彦 中野太
(C)2014『さよなら歌舞伎町』製作委員会 R15+
2015年1月24日(土)テアトル新宿ほか全国順次公開!