片岡華奈子、小室ゆらW初主演!儚い今を生きる少女たちのロードムービー『瞬間少女』初日舞台挨拶


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病により余命を宣告された二人の少女が、病院を抜け出し人間の生と死と命に向き合っていく本作。主演の片岡華奈子さん、小室ゆらさんと共演の佐伯亮さん、加世幸市さん、剛州さん、メガホンをとった清水健斗監督が登壇した。主演した片岡さん、小室さんと清水監督はともに劇場用作品は初出演・初監督というなんとも初々しいメンバーが揃った舞台挨拶となった。(2013年8月31日 池袋シネマ・ロサ)

女手ひとつでそだててくれた母親が亡くなってしまい心を閉ざしている遥華と、病弱だが父子家庭で幸せに暮らしていた亜希。突然、二人は病による余命宣告が成される。そんな二人が出会い、病院を抜け出し、様々な人と触れ合っていくことでお互いの距離や価値観が変化していくストーリー。

遥華役を演じた片岡さんは「変化していく遥華を言葉や態度だけではなく雰囲気でも伝わるように心がけて演じました」と語った。また、亜希役を演じた小室さんは「亜希を演じるにあたって髪を切らなきゃいけなくなってしまい…本当は切りたくはなかったのですが…亜希になれるならとがんばりました」という女優ならではの葛藤があったことを明かしてくれた。

本作では少女たちが“生と死”に直面していくが、清水監督は「以前から“生と死”というのは作品のテーマにしていたが、今回の作品は被災地の避難所へボランティアに行った時に感じたもので作っていきました」と制作秘話を語ってくれた。

また、注目してほしい部分として「主演のお二人の初々しい空気感を切り取りたかったので、あえて長回しにしたりテストで撮ったものを使ったりと、彼女たちの演技と素の魅力を織り交ぜた作品になっていると思うので、そのへんを注目していだけるとうれしいです」と語ってくれた。

ちなみに本作の配給は文京学院大学内に開設されているコンテンツの研究組織・公野研究室である。配給、宣伝そしてこの初日舞台挨拶も現役プロデューサーの指導のもと学生たちが中心となって動いており、作品同様に若くて初々しい力が集まった初日舞台挨拶となっていた。

取材:有城裕一郎

【ストーリー】
18歳の春、身寄りのない遥華は余命三ヵ月を宣告され、ある「やり残したこと」の為に病院からの脱走を決意する。 同室となった少女・亜希が、脱走を助ける代わりに「やりたい事リスト」を遥華に手伝うよう持ちかける。亜希もまた余命少ない少女だったのだ。 まったく価値観の違う二人――。 しかし、様々な出来事を経て、やがて互いがいなくてはならないほどの友情を感じ始める。道中で出会った人々との交流を通じ、遥華は人の温かさを、亜希は世界の厳しさを知り、人として成長して行くのだった。 人間の生・死・命と向き合い、二人はその先に何を見るのか――。

『瞬間少女』
監督:清水健斗 出演:片岡華奈子、小室ゆら 他
©「瞬間少女」製作委員会
8月31日(土)~9月13日(金)池袋シネマ・ロサにてレイトショー
公式ホームページ: http://shunkansyoujo.com/index.html

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