『一粒の麦』記者会見レポート!
東京国際映画祭にて『一粒の麦』の記者会見が2010年10月27日(水)に行われた。写真左より、シニツァ・ドラギン監督(監督/プロデューサー/編集)、シモーナ・ストイチェスクさん、イオアナ・バルブさん。
質問: 監督/プロデューサー/編集も兼ねていますが、この映画を作りたいと思った動機は?
シニツァ・ドラギン監督 映画を作る理由は色々あります。その作品によるかもしれませんし、作っている自分の年代によって理由は変わってくると思います。 この作品に関しまして、あくまで個人的ですけれども、最大の理由として挙げられることは「昔」を守る・大切にする、そして変わらないという意義も大事だと思っています。 物事が均一で、同じになってしまうことが果たして良いものかどうか、ということをいつも考えています。自分を変えない、昔からのモノを貫く大切さを知っていただくためにこの映画を作りました。 作品の中ではルーマニア語、セルビア語、ドイツ語、英語、スペイン語、ベトナム語、スワヒリ語と多数の言葉を使っています。
質問: 脚本を読んだ時にどう感じましたか?
イオアナ・バルブさん この脚本を読んで、私は好きだなと思いました。3つの物語が同時進行し、それがとても上手く織り込まれています。 私が演じる役に対して心配事がありました。レイプシーンが含まれていて、どのように描かれるかが心配でした。それを克服し、自分なりにいかに演じようかと考えたことが勉強になりました。
シモーナ・ストイチェスクさん 一番最初に思ったことが「また娼婦!」と思いました。今まで何度も娼婦を演じてきましたが、今回は自分の意志で娼婦になり、人生を楽しんでいたので、これまでとは違った特別な役でした。脚本を初めて読んだ時から素晴らしい映画になると信じていました。
※画像はクリックで拡大できます。
『一粒の麦』
監督:シニツァ・ドラギン出演:ムスタファ・ナダレヴィッチ、ダン・コンドゥラケ、フランツ・ブーフライザー
2010年/113分/ルーマニア語、セルビア語、ドイツ語、英語/ルーマニア= セルビア= オーストリア
映画祭名称 | 第23回東京国際映画祭 |
開催期間 | 2010年10月23日(土)から31日(日) |
公開劇場 | 六本木ヒルズ(港区)ほか |
チケット情報 | 2010年10月8日より前売り券発売開始!! |
公式HP | http://www.tiff-jp.net/ja/ |
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取材・スチール撮影 南野こずえ