伊勢谷監督、良い影響を与える側でいたい『セイジ-陸の魚-』初日舞台挨拶レポート!



俳優・伊勢谷友介が監督として2作品となる『セイジ-陸の魚-』の初日舞台挨拶が行われ、主演の西島秀俊、新井浩文、伊勢谷友介監督が登壇した。
(写真左より、伊勢谷友介監督、西島秀俊、新井浩文) 2012年2月18日テアトル新宿

Q.まずは一言お願いします。
西島秀俊(以下:西島) 今日はありがとうございます。伊勢谷監督が宣伝で出まくっていたのがすごかったなと思います。この作品は沢山の方に観ていただき、色んなことを感じていただける作品だと確信しています。大ヒットするのを心から願っています。
新井浩文(以下:新井) 伊勢谷さんに(衣装が)「寅さん、寅さん」とずっと言われていて(会場笑い)。 どの作品もそうなんですけど、お客さんに観てもらって初めて完成すると思っているので、今日を迎えられて本当に嬉しいです。
伊勢谷友介監督(以下:伊勢谷) どの大作映画の宣伝をやっているんだってくらい、僕本当に宣伝しまくっていたんですよ。積年の重みがたくさん乗っている作品でして、ぜひ皆さんにも応援していただきたいなと思っています。

Q.セイジが傷ついた少女を救うために、差し出したものが衝撃的に描かれていますが、どういう想いを込められましたか?
伊勢谷 原作はセイジを神様扱いしているんですけど、僕としてはどうしても人間のやった所業じゃないと皆さんの心に残らないんじゃないかと思って、その辺を非常に考えていて。西島さん演じるセイジ自体の過去として、失った妹や自分が殺してしまった両親のこともあり、そういうことがあったから人とかかわることから距離を持ってしまって、それが最終的に人を救ってしまうというか。それと、新井君が演じるカズオがいたり、ゲン爺(津川雅彦)がいたり、とにかく色んな人がいて、あの空間のことを神様って言っているんじゃないかと思っています。

Q.「人は何のために生まれてくるんだ」というシーンがありますが、それに対してどのように思いますか?
西島 難しい質問ですね。きっと一人ひとりみんな違うってことがすごく大事なことだと思っていて、違う人たちが自分の可能性をどれだけ伸ばしていくかっていうことが、なぜ生きるかってことに繋がっていると漠然と思っています。
新井 わからないです。でも、わからないから色々悩んだり、探したりして。行き着いたのがたまたまこの職業で・・・。原田芳雄さんが「自分がわからないやつがやるんだよ、この仕事は」って言っていて、それを信じてやっています。
伊勢谷 僕は地球上で生きる生物の人間として、良い意思を持って良い影響を与える側でいたいと思ったんですね。地球に生き残り続けるってことが、誰しもが否定できない最終的な目標地点ではないかと。私の命はどのように使うのかと言うと、次の命が続くように自分がどうやって生きていくか、自分の秀でている部分をより伸ばして、他に良い影響を与えていくために自分の命があると思っています。

取材・編集・スチール撮影 南野こずえ

『セイジ-陸の魚-』
監督 伊勢谷友介 キャスト西島秀俊/森山未來/裕木奈江/新井浩文/渋川清彦/滝藤賢一/二階堂智/津川雅彦
©2011 Kino Films/Kinoshita Management Co.,Ltd
公式サイト http://seiji-sakana.com  
2012年2月18日(土)よりテアトル新宿ほかロードショー!

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