【独占コメント】中島 央監督が銀座アップルストアーをジャック!


【映画監督・中島 央の映画術”編集”によって映画は作られる】

国際的に活動する新鋭映画監督の中島 央氏が、初の長編映画『Lily』製作の舞台裏を明かす。
MacやFinal Cut Proを使ってどのように映画が作られたのか、主に編集の観点から実演を交えて解説。また、中島央監督の「あなたの人生を映画化します」プロジェクトから生まれた映画『アンライバルド』の製作秘話もご紹介。映画作りに興味のある方は必見のイベント。

【映画監督・中島 央の映画術”編集”によって映画は作られる】
日時:2月19日(日)18:30 pm- 20:00 pm
場所:銀座アップルストアー本店 3Fシアタールーム
(注:アップルストアー・イベントのため入場無料)

『Lily』 中島 央監督 インタビュー記事
―誰にでも人生を変える愛がある― 数々の映画祭に招待され、世界的にも注目を浴びている中島 央監督に、『Lily』制作に込められた熱い想いを語っていただきました。
中島 央監督の新たな挑戦!『子供たちと映画製作』記事
最新作『アンライバルド』の原点であり、夢応援する企画として、中島 央監督と子供たちが1つの作品を生み出すドリーム・ムービー・プロジェクトの発表が行われた時の様子。

【中島 央監督より、講演を迎えるにあたって独占コメントをいただきました】

この度、アップルストアー銀座本店での講演を行うことになり非常に嬉しく思っています。この度の講演内容は、その講演タイトル通り、ズバリ、【映画は編集によって作られる】なのですが、ある意味、このトピックは、僕が長年ずっと待ち望んで強く語りたかったテーマでもあったのです。 僕は常々、周りのみんなに映画を作っている、と言うと、「撮影どう?」「撮影大変でしょ?」「撮影現場の雰囲気はかっこいい」「映画の撮影って独特だよね?」などなど言われる事が多くあり、常に映画製作=撮影と一括りにされる事に対して、どこかしら違和感を持っていました。なぜなら、そんな事を言われるたびに僕は内心、いつもこう思っていたからです。「映画が実際に作られるのは編集の過程なのに…、どうして編集は、こうも脚光を浴びないのだろう?」と。さらに映画のDVDの特典映像などを見ても、メイキング映像などは、常に監督が現場で俳優やスタッフに指示している撮影現場のみ…。そんな時も、僕はいつも、「え?なんでメイキングで編集現場を映さないの?編集でこそ、映画はできているのに!」と思っていたのです。その度によく考えました。映画における編集とは不可侵領域のようなもので、そこを明かしてはいけない場所なのだろうか?また映画における編集とは、それこそ手品で言うと、タネ明かしに近い行為なのだろうか…。という事なのです。僕にとって、映画製作とは、編集にいきつくまでの行為に近いように感じる時もあります。もちろん編集が大事だからこそ、素材である映像集めの作業である撮影は同じくらい大事になってくる…という逆説的な理論も成り立つのですが。

 僕は、よく例え話で話をするのですが、映画における“撮影”とは、ロック・バンドが大観衆の前でライブをやるのと似ていると思うのです。視覚的に最もグラマラスな所であり、最も魅力的な所。そして“編集”は、ロック・バンドがスタジオに籠り、必死に地味な作業を繰り返しながら一枚のアルバムを仕上げている…。あんなにグラマラスに見える“撮影”があるのに、映画が実際に完成されていく過程とは…監督と編集者の二人が小さな一室にこもって、まだ見ぬ生き物(映画そのものかもしれません)を何とか発見しようと悪戦苦闘しながら探している、と~ても地味な作業な繰り返しの極みなのです。そんな究極的な地味な作業から、壮大な感動を生む、一本の、“映画”というものが生まれる魅力に僕は学生の時に映画を作り始めた頃から今でも、ずっと魅了され続けています。そして、僕はそれだからこそいつも映画における編集の重要さ、素晴らしさを多くの人たちに知ってほしかったと強い思いがありました。

 子供の頃から、映画監督たちの本やインタビューを読むのが大好きで、寝る前にベッドの中でよく色んな監督の本を読んでいたのですが、その中で特に子供の頃に ―自分がまだ映画を作り始める前に―印象に強く残った二つの言葉があります。まず一つ目は、スタンリー・キューブリック監督の言葉です。「映画にとって編集こそがすべてだ。映画製作における全ての工程は“編集”のためにあると言っても良い」そしてもう一つは、黒澤明監督の言葉で、映画を作る事において一番重要なものは何かと聞かれた時の答えがこれです。「やっぱり編集かな。でも良い脚本がなかったら、どんな一生懸命、編集しても良い映画ににはならないから、やっぱり脚本が一番大事ってなるのかな…」と。僕は、この両監督の言葉がいつまでも記憶に残っていて、そして映画を作っている今だからこそ、余計、重く自分の中に実感として感じる事が多いのです。
 
 じゃあ、なぜ僕のフィルムメイキングの中で、そんなに“編集”が大事なのか?映画『Lily』と最近、弊社の「あなたの人生を映画化します」プロジェクトから生まれた『アンライバルド』という作品は特に編集で作り込んでいった作品です。黒澤明監督の上述の言葉ではないですが、僕は自分の作品の脚本も書いているため、特に映画の最終形=編集を強く意識した、前提とした脚本の書き方をしています。僕の頭の中の想像だけをぶつけて書いた脚本から、いかに“編集”という行為を通して具体的に映像化され、一本の映画になっていくのか…。そして何よりも僕のフィルムメイキングにとって、脚本と編集がいかに密な関係であり、相互作用をもたらし一つの作品になっていくのか…。この二つは切っても切り離せない関係にあるのか…などなど。秘密の工程に今回の講演では詳しく迫りたい!と思いますのでこうご期待下さい!

みなさんに会場でお会いできるのを楽しみにしています。

映画監督・中島央   公式サイト:http://superfilmmaker.net/ 

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